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テレビで観ると数倍面白い…その理由は? 映画『シン・仮面ライダー』はがっかり? 庵野秀明による前代未聞の演出を考察

text by 灸 怜太

映画『シン・仮面ライダー』がAmazonプライムで独占配信中だ。公開時は「がっかり」「つまらない」という声も聞かれた本作だが、その真の魅力はテレビサイズでこそ味わえる!? NHKのドキュメンタリーも踏まえ、監督を務めた庵野秀明の狙いを考察。配信ならではの楽しみ方を解説する。(文・灸 怜太)【あらすじ キャスト 解説 考察 声優 評価 レビュー】

わずか4カ月という異例の速さで配信スタート

庵野秀明監督
庵野秀明監督Getty Images

庵野秀明監督の入魂の企画とされ、その製作段階から大きな話題となっていた『シン・仮面ライダー』。『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』と、シン系もブランド化していたこともあって、これは間違いない!と思って公開時には劇場に駆けつけた。

とはいえ、ほとんど前情報も無い状態での鑑賞ということもあり、豪華なキャストの登場に驚いたり、アクションの展開を追うのに必死で、作品に込められたテーマ性のようなものまでを味わう余裕がなかったという印象だ。

そんな作品が、公開からわずか4カ月という異例の速さでAmazon prime独占配信で開始スタート。早速、家の32インチテレビモニターで鑑賞した。

冒頭、トラック2台とバイクのチェイスと、ヤケに血が出るスプラッターなアクションシーンから始まるのだが、まず感じたのは、この作品は家のテレビで鑑賞したほうがなんかしっくりくるな、ということだった。

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