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キャスト&監督からのコメント到着

森山未來(もりやま・みらい)コメント

森山未來
森山未來

この度は『大いなる不在』が評価され、トロント国際映画祭のコンペティション部門という名誉あるセクションに選ばれたことを、心から光栄に思います。

ある種の虚構の世界で生きる父にまるで俳優のように寄り添い、やがては世界に溶けていく彼を穏やかに見守る。近浦監督の実体験に着想を得たそんな物語に役者として参画するという、不可思議なレイヤーの海の中で揺れていた北九州での記憶が甦ります。トロントでの上映を経て、多くの方にこの作品を観ていただけることを願っています。

藤 竜也(ふじ・たつや) コメント

藤竜也
藤竜也

2022年、年が明けて間もないころ、近浦監督から新作のオファーを頂いた。『Empty House』『コンプリシティ/優しい共犯』に続いて3回目のご指名だった。嬉しかった。光栄なことだと思った。でも、期待に応えられるかどうか心配だった。台本を読んだ。読んだ、読んだ。私が演ずる男が好きになった。

物理学を研究して、その分野で名を残したが、うんと普通で、煩悩にまみれた男。純粋ばかのおとこ。私は新幹線のように素早く、この男の中の入りこめたように思います。

『大いなる不在』の試写を見ました。私の魂のどこかにくらった重い衝撃!これは何だろう?無理に分析したら、大切な何かが行方不明になりそう。この映画は、一人ひとりの見る側と、近浦さんの映画との会話で成り立つのではないかと思った。

原日出子(はら・ひでこ) コメント

原日出子
原日出子

この度は出演作『大いなる不在』が、栄誉ある映画祭のコンペティションに選出されました。このような素晴らしい作品に出逢えましたこと、心から感謝いたします。そして近浦監督をはじめ映画制作に携わった全ての方たちにお祝い申し上げます。

ある種ドキュメンタリーのようなリアリズムと、計算され、完成され尽くした作品作りの中で直美の役を生きた時間は私にとってかけがえのない時間となりました。素晴らしい作品に参加できたことを光栄に思います。是非世界の舞台に羽ばたいていって欲しいです。

真木よう子(まき・ようこ) コメント

真木よう子
真木よう子

私は、初めて生きている、歩く芸術に目を奪われた。それが森山未來の仕草であった。なんて美しく、気高く、女の私が敗北をくらった、許すまじ森山未來。台本を頂き、キャストの名を聞き、恐らくその頃からこの様な名誉を頂く作品だという事を疑う事すら愚かな事だと感じた様に思います。だけど、多くの人には共感させない。お目が高い人だけご覧下さい。

近浦 啓(ちかうら・けい)監督 コメント

この映画は、その名の通り「不在」についての映画です。「ない」何かに向けて目を凝らすことは、その輪郭を形づくる「ある」何かに対して思索を深めることになります。そんな抽象的な考えを具象化し、ミステリー傾向の高いエンタテイメント映画に仕上げたい、という想いでスタートしました。

日本が誇る役者の方々、そして、技術者の方々が集まってくれたことにこの場を借りて深く感謝いたします。トロント国際映画祭のコンペティションという大きな舞台でこの映画が船出できることをとても嬉しく思います。いつかきっとこの航海が、日本の劇場に辿り着きますように。心から願っています。

【近浦啓監督プロフィール】

2013年、短編映画『Empty House』で映画監督としてのキャリアをスタート。2015年から2017年にかけて、短編映画2本を発表し、第38回クレルモン=フェラン国際短編映画祭、第70回ロカルノ国際映画祭、第42回トロント国際映画祭をはじめ数多くの映画祭に選出され、長編映画制作への土台を築く。

2018年、『コンプリシティ/優しい共犯』で長編映画デビュー。第43回トロント国際映画祭(ディスカバリー部門)でのワールドプレミア上映を皮切りに、第23回釡山国際映画祭(アジア映画の窓部門)にてアジアプレミア、さらには、第69回ベルリン国際映画祭(キュリナリー・シネマ部門)でヨーロッパプレミアを果たし、世界各国のトップクラスの映画祭に招待。

日本国内では、第19回東京フィルメックスで、観客賞を受賞。2020年2月に全国劇場公開された。2023年、2本目の長編映画である『大いなる不在(英題: GREAT ABSENCE)』を発表。第48回トロント国際映画祭のコンペティション部門でのワールドプレミアが決定した。

【作品情報】

監督・脚本:近浦啓 共同脚本:熊野桂太 出演:森山未來、藤竜也、真木よう子、原日出子 ほか
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
特別協力 北九州 フィルム・コミッション 製作:クレイテプス © 2023 CREATPS

2024年公開予定

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