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五十嵐諒主演。コミカルで爽やかな青春群像劇『明ける夜に』沖田修一、清水崇らの第二弾応援コメント到着

text by 編集部

「全体に流れるユーモアのようなものが、少しだけ自分の作品と似ている」。若者たちの夏の終わりを描いた映画『明ける夜に』が、田辺・弁慶映画祭セレクション上映作品として8月18日よりテアトル新宿にて公開される。この度、同作への第二弾応援コメントとして、映画監督の沖田修一、清水崇らより応援コメントが到着した。

映画『明ける夜に』第二弾応援コメントが到着!

沖田修一(映画監督)コメント

こんにちは、堀内さん。昔、砂に埋まっている人のシーンを書いたことがあり、直前でやめてしまったことがありました。

この映画を観て、やはり、やればよかったなあと思いました。だからでしょうか。全体に流れるユーモアのようなものが、少しだけ自分の作品と似ている気もしました。

清水崇(映画監督)コメント

皆、自分の事ばっかで、人のせい……掛け違ったボタンが夏の終わりに噛み合う。

ニアミスや思わぬ繋がりの描写は、御都合に陥りがちだが、本作は実に自然。

冒頭のタイトルまでだけで観る者を惹きつけ、シリアスにユーモアまで並行してみせてしまう堀内監督の手腕!!台詞、アングル、設定、芝居と“間”、海辺の暗さ……

無駄だらけのようで全く無駄の無い濃密な映画。

彼らの一夜と同じ様に―――

ピチピチロックギャル・ラブリーサマーちゃん コメント

太陽のファンです。

私がどんな気持ちでいても関係なく、時間になったら勝手にのぼって、勝手に明るくなるから。

人生、良いこと悪いこと、思っても無いことがいっぱい起こって、それは物語みたいに分かりやすいオチがついてる訳じゃない。気になる結末や真相も教えてもらえない。

オチがついたり、曖昧さが消えるのを待たずに、朝や、新しい季節は無理やり来てくれる。

もやもやしたまま、のらりくらり交わしながら、もしくは、小さい出来事から勝手に分かりを得て、決着をつけたり、つけなかったり。

そうして、「ま、いっか」「なんなん笑」「帰るか」そんなことを言ってやり過ごす連続が、きっと生活で、そうやって過ごしていく人々がとても愛おしいです。

自分にとって本当に些細な行いが、名前も知らない誰かにとっての「分かり」の転換点になったり、誰かのしょうもないジョークで自分の人生が変わったり。そうやって緩やかに影響し合う人と人との関わり、その偉大さ。

何を言っているか分からないと思うのですが、観終わった感想です。

ド派手でもなく、親切でもない、フツーの人生のなかに、地味な宝物があると思います。その地味な宝物を、無視せず、地味なまましっかりと映してくれる素晴らしい映画でした。

それと、個人的に、ところどころに汗が滲むような女性たちの情欲の描写がすごく「分かる!!」といった感じで、この監督はすごい……と思いました。

8月31日に観たい映画ナンバーワンになりました!

tomosaki(写真家)コメント

何者でもない、何者にでもなれる彼らは色々な感情を8月に置き去りにして、それぞれの人生を歩んでいく。

夏は永遠に続いてほしいと思うように、もっともっとみたいと思いました。

映画『明ける夜に』第一弾コメント

大橋裕之(漫画家)

みんな気まずい夜を乗り越えて、それぞれの夏を終わらせる。電話を切ったあとに見せたあの青年の一瞬の笑顔が忘れられない。

穂村弘(歌人)

夢も大事なものもばらばらな人々が、偶然、海まで歩くことになる。

噛み合わない会話の生々しさにどきどきしました。

まだ何者でもない若者たちの夏の終わり。

自分にも、こんな永遠の一日が欲しかった。

向井康介(脚本家)

恋愛は間違いと決意で終わり、人生は誤解と行き違いから始まる。ちっぽけな夏の終わりの中に、大きな優しさを見つけました

テラシマユウカ(GANG PARADE)

夏らしいことなーんにもできなかったよねー。

毎年夏の終わりを予感するたび、夏を達成できなかったことについて保険をかけるかのようになんとなく口にしていた言葉だ。

自身が大人になったと感じる瞬間が増えるのと比例して、8月31日を夏の終わりであると明言できる感性が羨ましいと思う気持ちが育っていった。

『明ける夜に』は、そんな私のちいさく抱えた感情をそっと昇華してくれた。

【イントロダクション】

就活に苦戦する主人公・山ノ辺を演じるのは、『走れない人の走り方』ほか話題作への出演が続く五十嵐 諒。山ノ辺が面接会場で出逢うキミ役には、舞台を中心に活躍する花純あやの。

キミの親友で野球部のマネージャーだった凛子役には『海を盗んだふたり』のとしお理歩。

元野球部の秀一役には米良まさひろといったフレッシュなキャストが並ぶ。

監督は、『また春が来やがって』で第32回東京学生映画祭観客賞と審査員特別賞(城定秀夫監督)を受賞した新人監督・堀内友貴。

堀内監督の長編デビュー作となった本作『明ける夜に』は、新人監督の登竜門とされるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭、TAMA NEW WAVE、東京学生映画祭、なら国際映画祭、田辺・弁慶映画祭に出品されるとグランプリ2つを含む計5冠を獲得。

モラトリアム(大人の領域に踏み込めずにうろうろしている状態)をテーマに映画制作を続ける堀内監督が描く、夏の一夜。

大人になれない若者たちのコミカルで爽やかな青春群像劇である本作は、「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」にて、この夏最も注目すべきインディーズ映画として念願の劇場公開を迎える。

【あらすじ】

8月31日から9月1日にかけて、夏の終わりを目前とした若者たちの群像劇。

予定していた面接が急遽延期になった就活生の山ノ辺とキミ。

野球部のマネージャーだった凛子に電話をかける秀一。

コンビニでバイト中の健斗とキョーコ。

海の近い町で、それぞれの忘れられない一晩が過ぎていく。

誰もがもっているようなそんな夜の話̶̶

監督・主演プロフィール

堀内友貴(ほりうち・ゆうき)

1997年生まれ。茨城県出身。

東放学園映画専門学校映画制作科在学中に、級友と自主映画の制作を始める。

2021年『また春が来やがって』を脚本・監督し、「第32回東京学生映画祭」にて観客賞と審査員特別賞(城定秀夫監)を受賞。

2022年、監督作『明ける夜に』は、「第33回東京学生映画祭」にて“観客賞”と“実写長編部門 グランプリ”、なら国際映画祭 2022」NARA-wave部門にてグランプリとなる“ゴールデンKOJIKA賞”、「第16回 田辺・弁慶映画」にて“映画.com賞“と“キネマイスター賞”を受賞。演劇・映像を制作する劇団「セビロデクンフーズ」主宰。

五十嵐 諒(いがらし・りょう)

1992年生まれ。宮城県仙台市出身。

作・演出:鈴木おさむ、主演:田中圭の舞台『僕だってヒーローになりたかった』で役者デビュー。

その後、『帝一の國』『サムライマラソン』『リターン』『ヒノマルソウル』『また春が来やがって』『恋い焦れ歌え』などの映画に出演。

公開待機作として宮嶋風花監督『愛のゆくえ』、蘇鈺淳監督『走れない人の走り方』、服部正和監督『フィクティシャス・ポイント』が控える。

また、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』第一部レギュラー出演を果たすなど今後の活躍が注目されている。

花純あやの(かすみ・あやの)

大阪府出身。大阪芸術大学 舞台芸術学科卒業。

大学と企業からなる産学協同プロジェクト映画の全学生対象オーディションにて主演に抜擢され、映画の面白さを知る。

卒業後は、舞台を主に活動していたが、堀内友貴との出逢いで『明ける夜に』に猿江キミ役として出演。そこから映像にも改めて興味を持ち活動の幅を拡大。現在、劇団セビロデクンフーズの旗揚げメンバーとして所属している。

【作品情報】

『明ける夜に』
キャスト:五十嵐諒、花純あやの、としお理歩、米良まさひろ、佐野日菜汰、志真うた、在原貴生、七瀬てつ、巴山祐樹、松本高士
監督・脚本:堀内友貴
主題歌「eyelids」作詞・作曲 ヤマダカイト
公式HP:https://www.natsuake-movie.com/
2023/95分/英題:All Summer Long

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