ホラーファン必見!『呪怨』をセルフオマージュ
今作で最も恐怖心を植え付けられるシーンは、事件の発端となったカセットテープの送り主である、高谷さなという少女がかつて住んでいた家に行く場面だろう。
30年という長い年月をかけ、廃墟と化した家は、画面越しでも伝わるほど不気味。筆者は思わず体内の血液が逆流するような恐怖を覚え、体が凍りつく体験をした。
また、このシーンでは、清水崇の代表作『呪怨』のオマージュが随所に散りばめられている。
高谷さなと母親は、『呪怨』に登場する伽耶子を思い出さずにはいられない。また、廃墟のシーンでは、これまた『呪怨』シリーズでお馴染みの顔面蒼白の男の子が登場。役名も『呪怨』と同じ“としお”であり、意図的なセルフオマージュであることがわかる。
ちなみに、”としお”の登場シーンは一瞬ではあるが、公式の予告編でもちらっと映るので、気になる人はチェックしてみてほしい。