「なんであの子なの!信じられん!」
とんでもない熱狂を生み出す展開
「バチェラー」シリーズは、ロマンティックなデートと同時に、その瞬間ごとの参加者やバチェラーの心情がインタビューで挟み込まれます。だから、一見超ロマンティックなデートに見えても、インタビューを観ると「どうにも話が弾まなかった」 とか、「好きになれなかった」とか、そんな風に思ってるんだ! なんてびっくりすることも。
視聴者は、ロマンティックなシーンと共に、参加者の心情も追っていけるので、共感したり、ときには反発したり。参加者の方も個性はそれぞれ、自分に自信を持っている人もいれば、昔彼氏に裏切られてから恋愛に自信がない人、いろんな人がいるので、いつの間にか画面の中で真っ直ぐに頑張る参加者に自分を投影させて応援したくなっちゃうのです。
ローズセレモニーで脱落したら番組を去らなければならないため、ショーを観ているうちに「推し」キャラができていると、自分の「推し」が残ったか残らなかったかで、「バチェラー、なんでうちの〇〇ちゃんを落としたんじゃあ!」と画面の中にいるバチェラーに向かって怒り狂って、ポップコーンを投げつけて暴れ回り、「なんであの子なの!信じられん!」と、やり場のない怒りを一人でぶつぶつ呟いたりと、とんでもない熱狂を生み出します。
前出の映画『ジーサンズ はじめての強盗』でも、じーちゃん3人がローズセレモニーのシーンを観て「うわー!マジか! なんでこいつなんだ!」と多くの視聴者と似たような反応を見せていました。