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「面白いけど素直におすすめできない」相撲芸人・あかつが語るドラマ『サンクチュアリ』の凄さと違和感とは? 独占インタビュー

国技・相撲を題材としたNetflixドラマ『サンクチュアリ』。国内のみならず、海外からも高い評価を得ており、続編の製作が期待されている。今回は、同作から出演オファーがあったというお笑い芸人のあかつさんにインタビューを敢行。“相撲芸人”から見て、『サンクチュアリ』はどう映ったのか? お話を伺った。(取材・文:タナカシカ)

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【あかつ プロフィール】

1981年、福島県いわき市出身。現在いわき市在住。相撲とエクササイズを融合した「すもササイズ」という相撲ネタ等で【あらびき団】【さんまのお笑い向上委員会】【水曜日のダウンタウン】等にも出演している。相撲芸人。

『凄いスポーツだな』と衝撃を受けた 相撲ネタを始めたきっかけとは

相撲芸人・あかつ
相撲芸人あかつさん

―――『サンクチュアリ』について伺う前に、あかつさんが相撲にハマったきっかけから伺いたいと思います。

「小学生の頃から、祖父がテレビでよく相撲を見ていたんです。100キロを優に超える筋肉の塊同士がぶつかり合う様子を見て、素直に『凄いスポーツだな』と衝撃を受けたことがきっかけです。

子供の頃に相撲好きのじいちゃんとチャンネルの奪い合いをして、『見たいテレビが見られなかった』って言う人の話をよく聞きますけど、私は一緒になって『面白いな』と思いながら相撲を見る、そんな子供でした。今となっては力士のモノマネでお仕事をさせていただいているので、じいちゃんに感謝ですね」

―――特に好きだった力士はいましたか?

「やっぱり※千代の富士関ですね。多分私が小学校を卒業する頃に引退されたと思うのですが、筋骨隆々で小麦色の肌で顔立ちは端正で、めちゃくちゃカッコよかったんです」

※1970年代から1990年代初頭にかけて活躍した、人呼んで“昭和最後の大横綱”

―――千代の富士さんの取組をリアルタイムで観ているというのは、若い世代の相撲ファンからすると羨ましい話かもしれませんね。

「ただですね、相撲ファンの方と千代の富士さんの話になる度に、まわしの色の話になるんですけど、みんな“水色“って言うんです。でも私は”黒色“のイメージが強くて。黒を締めていたのは晩年なので、私が見ていたのは千代の富士の絶頂期ではないんです」

―――中高生の頃は柔道を習っていたとのことですが、力士を目指そうと思われなかったのでしょうか?

「観るのは好きだったんですけど、私の地元に相撲道場が無くて、相撲に触れ合える環境が無かったんです。あと、まわし一丁になるのが、子供時代の自分にとって心理的にハードルが高かったのもあります」

―――芸人になってお相撲さんのモノマネをなさるようになったのはどんなきっかけからでしたか?

「相撲のネタをやりはじめた理由は、『ザ・細か過ぎて伝わらないモノマネ』に出たかったからです。誰もやっていないジャンルのモノマネであれば、単純に注目を浴びやすいと思ったんです。

当時、まだ現役だった朝青龍関の、時間いっぱいで最後の塩を取りに行く際の気合いの入れ方が独特だなと感じていて、鏡の前でやってみたら意外と似ていて。『これ、俺に合っているかも」と思い、そこから相撲ネタを作っていきました」

―――相撲は国技であるにもかかわらず、モノマネをする人が少なかった。そこに目をつけられたわけですね。もしかしたら『サンクチュアリ』の製作陣も「相撲のドラマ、今まであまりなかったよな。作ったら面白いかもしれない」と思ったのかもしれませんね。

「う~ん、どうなんでしょう。そういう流れがあったんですかね。とはいえ、誰もやっていない切り口のネタでも、当人に合っていなければしっくりこないと思うんですよ。その点、僕には相撲が合っていたんだと思います」

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