「めちゃくちゃ出たいと思った」
『サンクチュアリ』製作スタッフから電話があった夜
―――ではここからは『サンクチュアリ』についてお話を伺えればと思います。2023年7月1日放送のバラエティ番組『さんまのお笑い向上委員会』を拝見した際に「出演依頼の声がかかったけど、気がついたら配信されていた」と仰っていたのが印象的でした。お話があったのはいつ頃でしたか?
「2〜3年くらい前だったと思います。電話があった時、とある企画で東京都内のホテルにいたのですが、そこで少しお話をしましたね」
―――お電話を受けてどのように思いましたか?
「めちゃくちゃ出たいと思いました」
―――その電話で『サンクチュアリ』のあらすじをお聞きしたのでしょうか?
「あらすじの説明というよりかは、本格的な稽古をしてもらう予定であるとか、髪の毛もカツラではなく、髪を伸ばして、実際に丁髷(ちょんまげ)を作ってもらうとか、そういう話でした」
―――その時、企画書などはもらいましたか?
「電話でお話ししただけで、企画書はいただいてないです。『相撲のドラマを作ろうと思っていて、実際に稽古も本格的にやっていきます』っていう話を伺って。
『よろしくお願いします!頑張ります!』と返答して、『また連絡します』と言われて、それっきりという感じです」
―――実際に『サンクチュアリ』をご覧になって演じてみたかった役はありましたか?
「タニマチさんの役であれば、稽古をせずに出演できるのかなって(笑)。力士の方は大変ですから…」
―――もしタニマチの役で出演されていたら、ガチの演技力が試されていたのかもしれませんね(笑)。
「そうかもしれないですね。私は福島の訛りが抜けなくて、“東北出身の経済的に余裕のある社長さん”という役柄であれば、演技の特訓も相撲の稽古もしないで出られたかもしれません(笑)」