「『あれ?』って思ったのは…」違和感を覚えた意外なポイント
―――話は変わりますが、お相撲好きの仲間内では、『サンクチュアリ』の評判はいかがでしたか?
あかつ「良かったですよ。また、相撲と関係のないスタッフさんからも『面白い』という声をよく聞きます。相撲に縁がなかった方からも支持されていて、それは本当にスゴいなって思います」
―――世界中で見られていますからね。相撲がない国にも届いている。でも相撲教室に通われているお子さんにお勧めするのは、もう少し成長してからですね。
あかつ「そうですね。相撲って15歳から入門が許可されているので、実際に相撲界に入りたいという意志を固めた子には、一回見せてもいいのかなと思います。過酷な描写を目の当たりしても『関係ないです、それでも大相撲に行きます!』って言ってくれたとしたら、その気持ちがあれば大丈夫だろうと」
―――あかつさんは、複雑な気持ちで『サンクチュアリ』をご覧になったとのことでしたが、違和感を覚えた描写はありましたか?
あかつ「ひとつ『あれ?』って思ったのは、タニマチさんの描かれ方ですね。若いIT社長が主人公・猿桜のタニマチを買って出る。そして彼を飲み屋に連れて行って「盛り上げろよ!」と煽るのですが、猿桜は乗らない。
それに対しIT社長が「俺はお前のタニマチだぞ」って威勢を振るうシーンがありますよね。でも、僕が知るかぎり、そんなタニマチさんいないですよ」
―――実際のタニマチさんは、基本的に力士に敬意を抱いている方が多いのでしょうか?
あかつ「そうですね。昔からお相撲さんって“男芸者”って言われていて、力士を連れて街を歩くと『あ、この人お相撲さん連れて歩いている。立派な方なんだ』と、ある種のステータスになるんですよ。
それもあり、『一緒にご飯を食べてくれてありがとうね』という気持ちを込めて力士にご祝儀を渡す風習があるんです。力士に対してリスペクトと感謝の気持ちをもっている人が多いと思います」
―――これは仮定の話ですが、シーズン2があるとしたら、出演したいですか?
あかつ「出たいですね! 」
―――やっぱり役柄的には土俵で戦うキャラクターより、タニマチ役がいいですか?
あかつ「うーん。そうですね…。まわしをするってなったら、やっぱり稽古をガッツリやらなきゃいけないからな…どうだろう…」
―――もしかしたら、Netflixの関係者の方がこのインタビューをご覧になるかもしれません…。
あかつ「いや、なんでもやります(笑)。ぜひ出させてください」
(取材・文:タナカシカ)
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