キャスト、スタッフからのコメントも到着!
津田寛治(主演)
親の介護もろくに出来ない男を演じました。もう何年も前、施設に入ったまま亡くなった母を看取ることも出来ず、仕事にかまけていた自分自身とシンクロします。
多くの人がいつかは通らなきゃいけない道を、ちゃんと歩けなかった自分のような人々に観てもらいたいと思います。親の介護に点数は無いんだなあと、少しでも多くの人が感じて頂けたら嬉しいです。
高井義行(製作総指揮)
3年前に父親を亡くしました。小さく幼かった自分を子供扱いせず、人生の教訓を語っていた父親だったことを、死の間際に思い出していました。
自宅で看取られるのを希望する方は約70%いらっしゃるようですが、実際に看取れるのは15%ほどだと聞きます。
自分は幸いにも父親を自宅で看取ることができました。この映画が少しでも多くの方にご共感いただければ幸甚です。
松岡孝典(監督)
元々津田さんファンだったので、津田さんで脚本を当て書きした部分もありました。もし津田さんのスケジュールが合わなかったら、この作品は止めようと考えておりました。そのくらい、津田さんに演じていただきたかった脚本です。
人間は必ず死を迎える、そんな当たり前のことですが、そんなとこから生きるとは何か、が見えてくるのかもしれません。
大塚和雄(プロデューサー)
メガホンをとった松岡孝典監督とは長きのお付き合いをさせてもらってます。監督は真実を追究する男で、リサーチ力・対話を重んじる監督です。この作品に関しては監督と共に心血を注ぎました。
これからも共に映画に携わっていければと思います。座長の津田寛治さん、出演者の皆さん、本当に有難うございました。感謝!
【ストーリー】
父・恒三が寝たきりになってしまった。家族ぐるみで自宅介護をしている。ある日突然、恒三が食べることを拒否する。断食による即身仏である。
食べることを拒否した父親を見て、幼少時代に連れて行ってもらった寿司屋や焼き鳥屋、蕎麦屋でのことを思い出す。
すんでのところで医者に点滴を打ってもらい、3年が経ち、孫の隆良は介護にも慣れ、今ではオムツ交換もしている。そんな姿を見て良昭は、恒三とキャッチボールしたことを思い出す。
過去の恒三との思い出と、現実の日常が交錯していき、ついに最期の時を迎える。
【作品情報】
キャスト:津田 寛治、星 ようこ、峰 秀一、藤 夏子、吉川 康太、石和 摂、大井 隆誠、松林 慎司、園山 敬介、佐藤 茜、大江 駿輔、大場 隆行、奥 りおん
監督・脚本:松岡 孝典
原作:高井 義行
製作・配給:株式会社グラウコープス
公式サイト:https://jitaku-movie.com/
製作:グラウコープス
配給:グラウコープス
©GLAUCOPS
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