「真剣だけど盛りすぎない演じ方」
要素が多い作品だからこそのさじ加減
―――ストーリー的には、シリアスな青春映画的に始まって、ホラーになって、コメディー要素もあるといった、たたみかける要素が満載なところが飽きさせないです。
「おっしゃる通り、ホラーのど真ん中の怖い感じで進むこともできますし、いかような展開にもできるであろう作品なんですよ。ただ、観る側としてちょっとクスッと笑えるようなシーンでも、演じている側は、真面目にやってほしいとは、監督からは強く言われていました」
―――ああ、やるからにはどんなシーンでも全力でやってほしいと。
「はい。本気で怖くて、本気で笑ってほしいと思っていたので、やる側としては、監督の指示通り、ド真面目に演じていました(笑)」
―――確かに怖さもおかしさも、振り切っていたと思います。
「そうですね。ただ、やりすぎてしまう、誇張しすぎてしまうと、それはそれで変になってしまうんです。だから、難しかった部分もたくさんあります」
―――絶妙なさじ加減ですね~。
「真剣だけど盛りすぎない演じ方とでも言うか」