「本当に真剣にやり切りたい」
役に込めた思いとは
―――桜がある者から逃げるため、走った後に、息切れ・動機を発する演技が迫真だなと思ったのですが、何か練習されたのですか?
「練習を特にしたわけではないのですが、自分なりに演技プランは立てました。唾を飲む音や、息を吸う音だったりとか、なんかそういう、怖いことが起こる前、起こった後に、どれぐらい桜が怖がっているんだろうってことは考えました。」
―――桜は、あることをきっかけに何役もやるような精神状態になりますが、あのキャラクターの変わりっぷりも凄まじかったです。
「ありがとうございます!監督たちがこのような役を私に依頼しようと頼んでみようって思ってくださったことが、まず嬉しくて。これはもう、本当に真剣にやり切りたいなって。でも、キャラクターの変化の塩梅は、非常に難しかったです」
―――ネタバレになるので、多くは語れないかとは思いますが。
「すみません(笑)。ただ、それこそ監督やキャストのみんなとディスカッションしながら、リアルな範囲でできたらいいなと模索しました。なので、かなりチャレンジし甲斐のある役でした」
―――いやあ、お見事でしたよ!
「あの役に関しても、あまり誇張し過ぎず、やりすぎないことを念頭に置いていました。丁度いい具合に見えて、口調などもバランスを取りました。今までにやったことがない演技だったので、ちょっと不安もありつつ、楽しみもありつつ、乗り越えました。
演じていて笑いをこらえるのに必死だったシーンもありますが、どこがその場面だったかは、観ながら想像していただきたいです(笑)」