企画・プロデュース 岡⽥有正 コメント
2023年10⽉22⽇に90歳になられた松⽵歌劇団出⾝の草笛光⼦さんが松⽵の配給映画で初主演する。めでたい。今年
は松⽵で数々の名作を撮られた⼩津安⼆郎監督の⽣誕120年でもある。めでたい。
前⽥哲監督と草笛光⼦さんとは映画「⽼後の資⾦がありません︕」からのご縁で、また⼀緒に映画を作れるのは幸運でしかない。原作は佐藤愛⼦先⽣の「九⼗歳。何がめでたい」。
佐藤先⽣はなんと今年100歳になられる現役作家︕なんともめでたい︕
名だたる監督達に愛され、年齢を重ねるたびに魅⼒的になられる草笛光⼦さんの姿を再びスクリーンで⾒ることができる喜びたるや。いや、本当にめでたい︕めでたい映画になる予感しかしない。
今なお現役でチャレンジしている草笛光⼦さんの姿を、市川崑監督に⾒せたい。成瀬⺒喜男監督に⾒て貰いたい。叶わぬ願いではあるが、同時代に⽣きている我々は⾒ることができる。
すばらしいスタッフと豪華キャストが集結してくれています。2024年6⽉21⽇のめでたい公開をお楽しみに。
【岡⽥有正 プロフィール】
TBSテレビアニメ映画イベント事業局・映画事業部所属。滝⽥洋⼆郎監督の映画「バッテリー」(07)でプロデューサーとなる。主な作品に「クローズZERO」シリーズ(07、09、14)、「天地明察」(12)、「エヴェレスト 神々の⼭嶺」(16)、「コーヒーが冷めないうちに」(18)、「⽼後の資⾦がありません︕」(21)などがある。
佐藤愛⼦ コメント
草笛光⼦さんには50年ほど前に対談でお⽬にかかったことがあり、その際、お互い別れた夫の悪⼝を⾔って⼤いに盛り上がったのを覚えています。
今回、映画化にあたって、実に久し振りに⼆度お⽬にかかりましたが、相変わらずお綺麗で、私とはまるで違う。私はあんな上品じゃありませんからね。
この厄介な私を演じるなんて、⼤変だなァ、気の毒だなァと同情申し上げたい気持ちでいっぱいです。
九⼗歳を過ぎ、『晩鐘』という⼩説を書いた後は、もう私の胸の中にあるものを総ざらえで出し切ったと思って、毎⽇ぼんやり過ごしていたんですが、そんな時に⼥性セブンから連載エッセイの依頼がありました。
特に新しいことを考えて書いたわけでも、何か特別な思いを込めたものでもなく、相も変わらず憎まれ⼝を叩くという、そんな気分でしたかね。私はいつも⾃然体を⼼がけているだけです。
そんな『九⼗歳。何がめでたい』を原作にして、どんな妙ちくりんな作品が出来上がるのやらと楽しみにしています。
【佐藤愛⼦ プロフィール】
1923年⼤阪府⽣まれ。甲南⾼等⼥学校卒業。69年『戦いすんで⽇が暮れて』で第61回直⽊賞、79年『幸福の絵』で第18回⼥流⽂学賞、2000年『⾎脈』の完成により第48回菊池寛賞、15年『晩鐘』で第25回紫式部⽂学賞を受賞。
17年旭⽇⼩綬章を受章。今年11⽉5⽇に100歳を迎える。
草笛光⼦ コメント
あっという間に90と⾔う数字が⽬の前にやってきました。
みなさんに「90歳おめでとうございます」と⾔われるので、私90歳︖なんですよね︖笑
毎⽇、⽼いと闘っていますが、90歳と闘ったら損。闘わないように受け⼊れて90歳を⼤事に⽣きてみようと思います。90歳は初めてで最後、⼤事な⼀年を⼤事に⽣きます。
そんな年に佐藤愛⼦先⽣を演じることになり、「まさか︕とんでもないことになりました︕」という想いです。
佐藤愛⼦先⽣の明快に物事をおっしゃる作品は、とても気持ちが良いと思っていましたので、そのリズムを軸にして演じたいと思っています。
いよいよクランクインを迎え、⼤変なことですが、私は私なりに正直に⼀⽣懸命やります。
⼤事に演じ⼤事に⽣きます。
【草笛光⼦ プロフィール】
1950 年松⽵歌劇団⼊団。1958 年⾃らが司会の「光⼦の窓」でお茶の間の⼈気を博す。「ラ・マンチャの男」「シカゴ」の⽇本初演に参加するなど⽇本ミュージカル界の草分け的存在として活躍。
主な出演作品︓映画『⽝神家の⼀族』『⽼後の資⾦がありません』舞台「6週間のダンスレッスン」「ドライビング・ミス・デイジー」ドラマ「真⽥丸」「鎌倉殿の 13 ⼈」「まだ結婚できない男」「その⼥ジルバ」著書「草笛光⼦ 90 歳のクローゼット」1999 年紫綬褒章受章、2005 年旭⽇⼩綬章受章。
前⽥哲監督 コメント
原作者の佐藤愛⼦先⽣は仰いました。
「エッセイなんて映画にならないわよ」
それが、映画になります。
だからこそ、⾯⽩いのです。
とてつもないヒストリーとパワーを持っておられる佐藤愛⼦先⽣と主演の草笛光⼦さんによる「悲しみを喜びに、苦しみを楽しみ」に変えてしまう、ハートならぬハードウォーミングな作品を作り上げたいと思います。
⽣きて苦あり、笑えば幸あり。満⾜感と幸福感に満たされる。⽼いを楽しみ、幸せに⽇々を⽣き抜くヒント満載の映画です。
お楽しみにお待ちください。
【前⽥哲 プロフィール】
フリーの助監督として、伊丹⼗三、滝⽥洋⼆郎、周防正⾏などの監督作品に携わった後、1998年に相⽶慎⼆監督のもとで劇場映画監督デビュー。
主な監督作品として、『ドルフィンブルー フジもういちど宙へ』(07)『ブタがいた教室』(08)『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)などがある。
2021年には『⽼後の資⾦がありません!』『そして、バトンは渡された』で報知映画賞監督賞を受賞。
23年は『ロストケア』『⽔は海に向かって流れる』『⼤名倒産』と⽴て続けに監督作が公開。
【原作情報】
「暴れ猪」の異名を取る直⽊賞作家・佐藤愛⼦さんが、⾃分の⾝体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い⼈たちを叱りながらも温かく⿎舞し、2017年の年間ベストセラー総合1位となった『九⼗歳。何がめでたい』。
編集部に届いた感想の葉書は2万通を超え社会現象となった。2021年には、続編『九⼗⼋歳。戦いやまず⽇は暮れず』と、単⾏本にインタビューや対談、新エッセイなどを加えた⽂庫本『増補版 九⼗歳。何がめでたい』を刊⾏。現在、シリーズ累計発⾏部数は167万部を超える。
タイトル︓『九⼗歳。何がめでたい』、⼩学館⽂庫『増補版 九⼗歳。何がめでたい』『九⼗⼋歳。戦いやまず⽇は暮れず』
著者︓佐藤愛⼦
原作サイト︓https://www.shogakukan.co.jp/pr/medetai/
【映画『九⼗歳。何がめでたい』作品情報】
タイトル︓『九⼗歳。何がめでたい』
製作幹事︓TBS
配 給︓松 ⽵
原 作︓佐藤愛⼦「九⼗歳。何がめでたい」「九⼗⼋歳。戦いやまず⽇は暮れず」(⼩学館刊)
監 督︓前⽥哲
原作コピーライト︓Ⓒ佐藤愛⼦/⼩学館
映画コピーライト︓©2024『九⼗歳。何がめでたい』製作委員会 Ⓒ佐藤愛⼦/⼩学館
【最初から読む】
前⽥哲監督最新作『九十歳。何がめでたい』映画化決定&キャスト・スタッフコメント到着
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