SFテイストを自作に取り入れるワケ
―――ある意味、リアルだなと思ったのが、3人がマックのハンバーガーやストロングゼロなどでパーティーをしている場面です。
「その辺の小道具はこだわりましたね。この物語の世界観は場所が日本であるとも、時代設定も特に決めていないんです。でも、全てを架空の物事として進めるのも、何か違うなとも思ったので、現実感をそのような小道具や『ウォーキング・デッド』などの会話で表わしました。
そういった誰にでも分かり得るシチュエーションをどう置くかということは、めちゃくちゃ考えたと同時に、とても迷いましたね」
―――他の作品もそうですが、何かしらのSFテイストがありますよね。
「実は、SFっぽさは意図的に入れているつもりは全くなくて。ただ、スクリーンで観るものって、別に嘘ついてもいいと思っていることの表われなのかもしれません。
普段から今、目の前で見えているものだけが真実だとも思っていない部分もあるので、それが反映されているのかなという気もします」
―――また、ラストの方であるキャラクターがある国に行きたいと言いだすのですが、その国のチョイスが何だか意外で面白かったです。
「ああ、あれは僕が単にずっと行ってみたい国を言わせたんです(笑)。日本が舞台かどうかは定かではないと言いつつ、なるべく日本人がイメージできにくい国でもあった方が、いいかなと」
―――最後にこれまたあるキャラクターが言う、一言にも、グッときましたね。
「あれは、演じた役者さんの案なんです。実は一番明確なメッセージかもしれません」
―――本日は、ありがとうございました!
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