禁じられた美の世界を描いたドキュメンタリー映画『春の画 SHUNGA』横尾忠則ら著名人コメント・映像・展示会情報解禁
江戸時代に隆盛を極め、明治時代に禁じられた絢爛たる文化<春画>の奥深き世界に迫るドキュメンタリー映画『春の画 SHUNGA』。11月24日の公開に先立ち、映像監督の西川美和や、画家の横尾忠則ら、各界著名人の方々の推薦コメント&コメント入り予告編が到着。あわせて、映画公開記念「銀座の小さな春画展」の情報も解禁された。
江戸時代、日本のイメージが大きく変わる映画
葛飾北斎、喜多川歌麿をはじめとする江戸の名だたる浮世絵師たちが、並々ならぬ情熱を注いだ「春画」。
彫り・摺りの高度な技術も投入され、「美」「技」において超一級の芸術と呼べる作品が数多く生み出されたが、時代が江戸から明治に変わると“猥褻物”として警察による取り締まりの対象となり、日本文化から姿を消してしまった。
性別を問わず楽しめるアートとして再評価の機運が高まったのは、つい最近のこと。春画に描かれる表現は、もはや性愛だけにとどまらず、驚くほど多彩。“笑い絵”と称されユーモアをもって描かれる「生命」そのものの魅力に引き込まれずにはいられない。
100点以上に及ぶ春画と、国内外の美術コレクターや浮世絵研究家、美術史家、彫師、摺師などへの取材をもとに、表情豊かに描かれる「性」と「生」を発見する驚きのドキュメンタリー。春画を知ると、現代人が知らなかった<日本の姿>が見えてくるー。
この度、総勢12名からのお墨付きコメントが到着した。
映画監督の西川美和氏は「神は陰毛に宿っている。ミリ単位の彫りと摺りが圧巻。」と本編中に垣間見ることができる春画の技巧を賞賛。
TOKYO MX『5時に夢中!』コメンテーターとしてもおなじみ、作家の岩下尚史氏は「天岩戸以來の男女、女女、男男の交合はいづれもめでたく、笑ふべきものなれば。」と、“笑い絵”とも称される春画の本質を表した。
社会学者の上野千鶴子氏は「春画のお約束は和合。女の快楽を肯定する」と春画における女性の描かれ方を指摘。
エッセイストの酒井順子氏は「女も男も、自身の肉体の声に素直に耳を傾けていた時代の息吹が、この映画には満ちています」とコメントし、江戸文化研究家の田中優子氏は「江戸時代、いや日本のイメージが大きく変わる映画だ。全ての人に見ていただきたい。」と太鼓判を押している。
なお、11月24日からの公開にあわせて、下記劇場での公開記念トークイベントが決定している。
【シネスイッチ銀座(東京)】
(1)11月25日(土) 10:10の回上映後
ゲスト:酒井順子さん(エッセイスト)、平田潤子監督
(2)12月2日(土) 時間調整中 ※決定次第、公式サイト・SNSにてご案内
ゲスト:ヴィヴィアン佐藤さん(ドラァグクイーン/美術家)、平田潤子監督
(3)12月9日(土) 時間調整中 ※決定次第、公式サイト・SNSにてご案内
ゲスト:朝吹真理子さん(作家)、平田潤子監督
【シネ・リーブル梅田(大阪)】
11月26日(日) 12:00の回上映後 ゲスト:平田潤子監督
【アップリンク京都(京都)】
11月26日(日) 14:30の回上映後 ゲスト:平田潤子監督