昨年2023年に公開し、宮崎駿の引退作とされていた映画『君たちはどう生きるか』。スタジオジブリのホームページには、宮崎駿監督自身が描いた龍の干支をモチーフとした祝賀アート共に、スタジオジブリの今後の計画についてメッセージを発表した。早速その詳細内容を、現地メディアScreen Rantを参考に紹介していく。

新規プロジェクト始動か!?
期待される次回作は…

宮崎駿監督は、彼の最新作である映画『君たちはどう生きるか』(2023)について、今後の計画について語ったメッセージと共に、新年を祝う新しいアートを公開した。宮崎駿は日本が生んだ最も影響力を持つ映画監督だ。現在83歳となった宮崎駿は、どうやらスタジオジブリにて、さらなるプロジェクトに取り組んでいるようである。

スタジオジブリはつい最近、年賀状をオンラインで公開した。2024年が辰年であることから、宮崎駿がジブリ映画の特徴的なスタイルで龍を描いたのだ。スタジオジブリの新年の挨拶。それは以下の内容となっている。

『みなさま、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。いつもスタジオジブリを応援していただきありがとうございます。昨年は、宮﨑駿監督10年ぶりの最新作「君たちはどう生きるか」を7月に公開し、これまでたくさんのお客様に見ていただきました。制作期間は7年にも及び、その間に世の中ではコロナ禍や戦争など大きな事件が続きましたが、完成した映画は、世界中の人々に胸を張って見てもらえる作品となったことを本当に誇らしく思います。引き続きこの正月も上映中ですので、映画館に足を運んでいただければ嬉しく思います』

『また、愛知県長久手市で一昨年から順次開業してきた「ジブリパーク」も、3月には「魔女の谷」がオープンし、全エリアの完成を迎えます。こちらは宮崎吾朗監督が中心となって、構想発表から7年にわたって進めてきたプロジェクトです。ゆっくりと時間を取って見に来ていただければと思います。2024年、スタジオジブリの仕事はじめは1月5日(金)です。この日、宮﨑駿監督は83回目の誕生日を迎えますが、未だ元気にスタジオで仕事をしていることは、本当に嬉しいことです。本年もスタジオジブリとスタジオジブリ作品を、何卒よろしくお願い申し上げます。2024.1.1.』

昨年2023年は、宮崎監督とスタジオジブリにとって異例の年となった。それは製作に7年を費やした待望の最新作である映画『君たちはどう生きる』(2023)が公開された年だからだ。本作はその公開後、日本国内のみならず世界でも記録を塗り替えた。北米では公開週末に最も興行収入を上げた映画作品となり、ゴールデングローブ賞では、新海誠監督の映画『すずめの戸締まり』(2022)と並び、2部門にノミネートされ、アカデミー賞候補ともなった。

映画『君たちはどう生きるか』は、その後も数々の記録を塗り替え、スタジオジブリの最高傑作となり最も成功した映画作品のひとつとして確固たる地位を築いた。また、映画製作に加え、スタジオジブリの遊園地の建設が行われ、2022年末に、愛知県長久手市についにオープンした「ジブリパーク」。映画『千と千尋の神隠し』(2001)や、映画『もののけ姫』(1997)など、スタジオジブリの数々の代表作をテーマとして扱う「ジブリパーク」は、彼らの長年の成功を彩る宝である。

上記の挨拶の内容を見る限り、スタジオジブリは、宮崎駿が83歳の誕生日を迎えた1月5日(金)に活動を再開し、宮崎駿自身もどうやら引き続き仕事を続けるようだ。映画『君たちはどう生きるか』が彼の最後の作品になると噂されていた。しかし映画『君たちはどう生きるか』の大ヒットが活動を再開させる要因となったようである。

ノスタルジックなアニメーション映像から、主要2部門にノミネートされた味わい深い音楽など見どころ満載の映画『君たちはどう生きるか』。本作は、その国際公開から2ヶ月の月日が経過しようとしている。しかしその人気は依然として批評家やファンの期待を上回る高いものとなっている。これから宮崎駿は一体どんな作品を作り上げるのか、大変気になるところである。

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