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古賀監督、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒットに「モノづくりに対する希望をもらった」

©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会
©映画鬼太郎誕生ゲゲゲの謎製作委員会

独特な演出やカット割りも、不気味なストーリーにさらなる恐怖感を与えている。

古賀監督は「この作品は怪奇幻想譚にしたかったので不安げな感じを意識。水木がタクシーで村に入っていく様子も怪奇的幻想世界に入っていく演出を施しました。村にはのどかな田園風景が広がっているけれど、それは単純なのどかさではない。誰かに見られているかもしれない…という怖さをイメージ」と演出術を解説した。

谷田部は、エンディングの鬼太郎誕生場面のキャラクターデザインを描く際の秘話を告白。スケッチの参考として、演出スタッフに水木のスーツをイメージしたビンテージスーツを着せてポーズを取ってもらったそうで「水木が抱き上げる鬼太郎の代わりに、スタッフルームにおいてあった子供時代の悟空のぬいぐるみを持ってもらった」と明かすと、吉野がすかさず「鬼太郎は実は悟空だった!?」とツッコんで場内大爆笑となった。

最後に吉野は「知らない日本人がいないくらいの認知度の高い作品を作り上げた水木先生と、東映が50年かけて作り上げてきたバックボーンがあってこその今回の大ヒット。改めて『ゲゲゲの鬼太郎』は凄い作品だと思う」としみじみ。

谷田部も「ファンそれぞれの心に思い浮かべる鬼太郎には色々なバージョンがあるはずで、原作にもアニメにも色々な鬼太郎がいて、その全部が別世界。そのような世界の広がりが『ゲゲゲの鬼太郎』の魅力の一つ」と分析。

古賀監督は「本作は我々が純粋に面白いものを作りたいと思って作った映画。そのような作品をここまで皆さんに支持して頂けたのは理想的なこと。こんなに凄いことってあるんだと、モノ作りに対する希望をいただきました」と本作の記録的大ヒットを支えるファンたちに感謝していた。

冒頭からエンドロールまで見逃せない、初めて語られる鬼太郎の父たちの物語。SNSでは本作の舞台である、因習が渦巻く哭倉村を「因習村」、映画を見ることを「入村する」などの言葉が生まれ、特大ムーブメントを巻き起こしている本作!

是非、劇場のスクリーンで体感していただきたい。

【イベント情報】

日程・会場:1月21日(日) @ 新宿バルト9
登壇者(敬称略):古賀豪監督・吉野弘幸・谷田部透湖

【ストーリー】

廃墟となっているかつての哭倉村に足を踏み入れた鬼太郎と目玉おやじ。

目玉おやじは、70年前にこの村で起こった出来事を想い出していた。

あの男との出会い、そして二人が立ち向かった運命について…

昭和31年―日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族によって支配されていた哭倉村。

帝国血液銀行に勤める水木は当主・時貞の死の弔いを建前に野心と密命を背負い、また鬼太郎の父は妻を探すために、それぞれ村へと足を踏み入れた。

龍賀一族では、時貞の跡継ぎについて醜い争いが始まっていた。

そんな中、村の神社にて一族の一人が惨殺される。

それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。

鬼太郎の父たちの出会いと運命、圧倒的絶望の中で二人が見たものはー

【作品情報】

原作:水木しげる
キャスト:関俊彦、木内秀信、種﨑敦美、小林由美子、白鳥哲、飛田展男、中井和哉、沢海陽子、山路和弘、皆口裕子、釘宮理恵、石田彰、古川登志夫、沢城みゆき、庄司宇芽香、松風雅也、野沢雅子
監督:古賀豪
脚本:吉野弘幸
配給:東映
制作:東映アニメーション
公式HP:https://kitaro-tanjo.com/
コピーライト:©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会

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