中山功太コメント
悲しくて、残酷で、どこまでも美しい。 怖くて、冷酷で、とてつもなく優しい。 天野監督にしか作り出せない、唯一無二の世界観。
後半の淡々とした混沌と無常感に、心底肝が冷えた。
それは凄まじく、容赦のないリアルな描写。コロナ禍の鬱屈としたあのムードと重ね合わせて観る事もできる。 あの美しい町を、なぜあんなにも不気味に撮れるのか。撮影時の和気あいあいとした雰囲気が嘘の様だ。 映画って、凄い。 天野監督、凄い。
【プロフィール】
1980年生まれ、大阪府出身。2002年からピン芸人として本格的に活動をスタート。『R-1ぐらんぷり2009』優勝し、その後も『歌ネタ王決定戦2015』優勝、『OKOWA』2代目チャンピオンになるなど数々の賞レースで実績を残す。
芸人と活動しながらも、俳優としてドラマ、映画にも出演。出演作としては映画『#放生津カンタータ』(20)、『復讐代行人』(21)、ドラマ「すべて忘れてしまうから」(23/テレビ東京)などがある。
津田寛治コメント
撮影現場での天野監督は、何かに憑かれたように早口で喋り、眼差しには狂気が宿っていました。前回の天野組とは人が違ったようです。僕たちはこっそり囁き合いました。
監督はTHISMANの夢を見たんじゃないかと。そして完成作を観たとき、なぜ監督があんなことになっていたのか腑に落ちました。どんな作品もお手本にならないような前人未踏の世界に踏み込んでいたんですね。
僕が目の当たりにしたTHISMAN体験、沢山の観客と共有したいです。
【プロフィール】
1965 年生まれ、福井県出身。1993 年、北野武監督作品『ソラチネ』で俳優デビューを果たす。以後も数多くの映画やテレビドラマ、舞台、アニメーション作品での声優など幅広く出演を重ねる。
俳優活動と並行して自ら映画の監督・脚本を務めるなど、活動の幅を広げている。自身が監督・脚本を担当した短編映画「カタラズのまちで」が 2013 年ショートショートフィルムフェスティバルにてジャパン部門にノミネートされる。
近年の主な出演作は、映画『首』(23)、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(23)、ドラマ「どうする家康(23/NHK)、「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜」(24/TBS)などがある。
渡辺哲コメント
科学的な根拠や証拠は明確には示されていないが、呪術師が持つとされる超自然な能力や霊的な力は存在すると思っています。
ノウマクサンマンダと唱えて呪いを祓うマジナイ。修行して特殊能力を研く行者のような生活。
そんな呪術師役をやる時、拠り所はどこなのか。
撮影中、マジナイを唱えると監督の気なのか撮影の力なのか不思議と違う世界が見えた気がします。撮影以降、ノウマクサンマンダ唱えることも。皆さんも憶えて唱えてみれば、ちょっと違う世界を感じられるかもしれません。
【プロフィール】
1950 年生まれ、愛知県出身。1975 年に劇団シェイクスピア・シアターを旗揚げ参加して俳優活動をスタート。1985 年、黒澤明監督の『乱』で映画デビュー。以後も数多くの映像、舞台に出演。近年は海外作品の出演も多い。
映画『風よ あらしよ 劇場版』(24年2月公開予定)、『水平線』(24年3月公開予定)『ぴっぱらん‼︎』(24年公開予定)を始め、11本の公開待機作がある。テレビドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(24/東海テレビ・フジテレビ)に出演中。
THIS MANとは
2006年頃、夢の中で、眉がつながった奇妙な風貌の男と出会ったという女性患者がニューヨークの精神科で多発。
彼女らの証言を基にモンタージュ写真を作成し、ネット上に公開したところ、ニューヨークに限らず、ロサンゼルス、ベルリン、サンパウロなど世界各国で夢を見たという証言が多発。その数は2000人を超えた。
謎の男は「THIS MAN」と呼ばれた。何が目的で人々の夢に現れているのかは未だに解明されていない…という都市伝説。
【INTRODUCTION】
2006 年頃、夢の中で眉がつながった奇妙な風貌の男と出会ったという女性患者がニューヨークの精神科で多発した。
彼女らの証言を元にモンタージュ写真を作成し、ネット上に公開したところ、世界各国で夢の中で同じ男を見たという証言が多発。謎の男は「This Man」と呼ばれ、恐れられた。
世界的に有名なネットミームに日本独自の解釈を加え、なすすべなく人々が死んでいく描写を通して、昨今のコロナ禍の惨状を風刺した全く新しいスリラー映画として誕生!
主演はグラビアで活躍しながらも、NHK 連続テレビ小説「べっぴんさん」など女優を活躍する出口亜梨沙。W主演を務めるのは、仮面ライダーWで人気を博し、その後もドラマ、映画、舞台で幅広く活躍する木ノ本嶺浩。出口亜梨沙は本作が映画初主演となる。
監督・脚本には医学系研究分野出身という経歴を持つ天野友二朗。人間の二面性にフォーカスした心理サスペンス『幸福な囚人』を2018年製作し、商業映画デビュー。
2023年公開の『わたしの魔境』では、オウム真理教事件をベースに、現代社会に潜むカルト洗脳やメディア洗脳、マルチ商法企業の闇などを取り上げ、世界11か国で国際映画祭を受賞し、自主製作映画ながら地上波番組でも紹介された。
今回、センセーショナルな社会派作品を得意とする天野友二朗が世界的に有名なネットミームをパニックスリラー作品として昇華させた。
「THIS MAN」の正体とは一体…!?なすすべなく多くの被害者を出した社会の行きつく先は…!?社会風刺を孕んだ全く新しい野心作をスクリーンで目撃せよ。
【STORY】
舞台はある田舎町。町では、連続変死事件が発生していた。被害者の共通点は、生前、眉のつながった奇妙な風貌の男を夢の中で見ていたことだった。夢の中に出てきた男は「あの男」と呼ばれ、人々を恐怖に陥れていた。
そんな中、八坂華は、夫と義男と娘の愛とともに、幸せに暮らしていた。しかし、「あの男」による被害が拡大し、徐々に華の身近にも危険が迫る。やがて華は究極の選択を突きつけられる。果たして華が取った行動とは?
史上最悪の結末が、今幕を開ける。
【作品情報】
タイトル:THIS MAN
公開日:2024年初夏 新宿ピカデリーほか全国公開
出演:出口亜梨沙、木ノ本嶺浩、鈴木美羽、小原徳子、茜屋日海夏、校條拳太朗 、般若、アキラ100%、中山功太、津田寛治 渡辺哲
監督・脚本・編集:天野友二朗
配給:アルバトロス・フィルム
企画製作:Union Inc.
コピーライト:©2024 Union Inc.
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