映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』完成披露試写会イベントレポート到着
『MOTHER マザー』奥平大兼と、『蜜蜂と遠雷』鈴鹿央士の実力若手俳優の2人がW主演を務めた映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』が、3月8日(金)より全国公開されるのを記念し、2月8日(木)にニッショーホールにて完成披露試写会が行われた。
奥平大兼&鈴鹿央士&小倉史也
学生服姿の“同窓会”!
不満はないけれど、なにかが足りない。そんなどこにでもいる10代男子がひょんなきっかけからeスポーツ全国大会に挑むことに。同じ学校に通いながらオンライン上で集合・解散、学年も性格もバラバラの 3人組がモニターを越え、勝ち負けをも超えたその先で、目にした景色とは―――。
eスポーツを題材にした日本初の劇映画である本作は、徳島の高等専門学校を舞台に実在した生徒をモデルに描く青春映画。本音を語らず微妙な距離を保ついまどき世代を、時に笑いを誘いながら等身大に映し出す。
それぞれが悩みを抱えながらも、この一瞬一瞬を全力で“PLAY”する姿はすがすがしく、観る者の心にも爽やかな風が吹き抜けることだろう。今をときめく奥平大兼と鈴鹿央士というふたりの若手有望株が主演を務め、数々の青春映画の傑作を世に送り出してきた古厩智之監督がメガホンをとった。また企画・プロデュースは「サクラ大戦シリーズ」等を手がけ、ゲーム界のレジェンドと称される、広井王子。
この度、本作の公開を記念し、2月8日(木)にニッショーホールにてW主演の奥平大兼(郡司翔太役)と鈴鹿央士(田中達郎役)、小倉史也(小西亘役)が登壇し。
キャスト陣は本作の役衣装である学生服を着用して登場!奥平さんも鈴鹿さんも普段からゲーム好きということで、本作を通してeスポーツの魅力や作品への熱い想い、学生時代の思い出などを語った。
映画上映前、大勢の観客で埋まった会場内に、劇中の制服に身を包んだ3人が集まると、会場は大歓声。昨年の撮影からおよそ1年ぶりということもあり、とても和気あいあいとした様子の3人。
まずは小倉の制服姿を見ながら、奥平が「若返ったなと思いますね。小倉君は6個上なんですけど、すごく若く感じます」と笑ってみせると、小倉も「(奥平は)撮影が終わってから、俺のことをオイッと呼ぶようになったんですよ(笑)。親目線みたいな、反抗期の息子みたいに言うみたいに」と説明。その言葉を受けた奥平が「それくらい仲がよかったということですね」と笑顔でコメント。
そして話題が鈴鹿の制服姿に及ぶと、小倉が「おうたん(鈴鹿)の制服姿は、いつ見てもみても目の保養じゃないですか?」と呼びかけると、会場からは大きな拍手が。「まだいけてます?もうだめかなと思ってたけど」と照れくさそうな様子の鈴鹿だったが、「いけてますよ。だってこの人(小倉)がいけているんだから」とコメントすると、小倉が「おい!」とツッコみ。会場を笑顔に包み込んだ。
さらに奥平の制服姿について、「劇中では金髪だったのでまた印象が変わりますよね。なんか、すごいカッコいいです」と感心した様子の鈴鹿に、「ありがとうございます!」と奥平。3人で「今日は褒め合
いですか?」とコメントして笑い合うなど、気心知れた様子がうかがい知れた。
本作のメガホンをとった古厩監督は残念ながらこの日は仕事の都合で欠席となったが、その代わりに3人に向けたメッセージが送られた。
まず「奥平くんは何本かの映画で見ていて、とても“映画っぽい”俳優さんだな、と思っていました。よけいなことはやらない。説明はしない。ただ立っているだけで風が吹いてくるような感じがします」という監督のメッセージが読まれると、奥平も「めっちゃ恥ずかしいですね」と照れ笑い。
そこで小倉が「めちゃくちゃその通りだなと。好奇心が旺盛で。少年心をありのままに出ている方」と評すると、鈴鹿も「それは僕も思っていました。そこに立っているだけで絵になる人だなと。それは徳島で撮影していた時もずっと思っていたことなので」とコメントし、すかさず「楽しかったね」と笑いながら付け加えた。
そして次に「達郎はひねくれてる。人を人とも思ってない。でもそういう人が演じたら最悪だ。じゃあ、すごく華があって優しい正反対の鈴鹿くんがやったらどうなるだろう?それでお願いしました。ハマるだろうかとハラハラしていました」という監督のメッセージに、小倉が「プライベートでめちゃめちゃ優しいんですよ。本当に優しくて。だからこそ繊細に、ちょっと狂気じみた達郎をやっているなと思って。そこはどハマりだと思っています」とコメント。
奥平も「僕も一緒にいるシーンがとても多かったので。もちろん映画で共演する前も央士くんのことは存じあげていたので。どういう俳優さんなのかなと気になっていたんですけど、実際に演じてみると、僕と正反対というか、お芝居のアプローチが違う方だなというのが最初の印象で。でもそういうやり方をする(鈴鹿)央士くんだからこそ、幅が広がったなと。それは央士くんにしかできないことだなと思いました」と振り返った。
さらに小倉について「俳優から芸人、たくさん会ったけど亘がいなかった。小倉くんは、心も体もよく動く。でもって役のことをすごく考え、自分でこうだ、と決めていた。でもそれ以上に家の話とかプライベートのおしゃべりが楽しかった」という監督からのメッセージが読み上げられると、鈴鹿も「本当に役にピッタリで。小倉君も自由にお芝居をする方なので。撮影も楽しかったですね」とコメント。
さらに奥平が「この3人だからこそ、バランスがとれているなと思うんです。本当に居心地がよかった。この亘という役も、普通なら不自然なところも出てしまうと思うけど、小倉君だからこそ面白くできたというところがあったので。それは僕にはできないことだと思いますし、すごいなと思います」とコメント。その言葉を聞いた小倉も「めちゃくちゃうれしいですね、そこの2人に褒められて」と笑ってみせた。
本作は「青春×eスポーツ」という絶妙なコラボレーションが魅力だが、3人の青春時代において、eスポーツに代わるものはなんだったのか?それぞれが事前にフリップに書いて発表。まずは「恋」という小倉から、「青春といえば恋。高校の頃に片思いの女性がいたんですけど、卒業アルバムに寄せ書きをしてくれて。写真も撮ってくれた。それは家宝ですよね。恋愛はドキドキで大きかったものだなと思います」と高校時代の思い出を述懐。
続く鈴鹿は「アリアナ・グランデ」。その理由として「彼女は日本が好きだと言っていたので。いつか日本に来たときにしゃべれるようになりたいと思って。学生時代に英語を勉強したきっかけになった人ですし、好きな音楽を聴いたりした人なので。僕の青春ですね」とコメント。
残念ながらまだアリアナ・グランデには会えていないという鈴鹿だが、その言葉を聞いていた奥平が突如思いついたように「俺も会いたいかも」。だが「でも何のつてもないし、自分は歌えないから、音楽番組も出ないし」と残念そうに語ると、「じゃ、一緒に英語を勉強しよう!」と提案した奥平。その様子からも、3人の仲の良さを感じさせた。
そして奥平の「青春×○○」は「ゲーム」。その理由について「小さい頃からゲームが身近にある生活をしていたんですけど、中学は部活で、高校からはお仕事をしていたので、がっつりではなかったけど。でもあいている時間には友だちとゲームをけっこうしていたので、パッと出てきたのがゲームでした。でも本当は恋とか書きたかったな」と笑ってみせた。
いよいよ舞台挨拶も終了に近づき、それぞれ観客に向けてメッセージで締めくくる。小倉が「日本初のeスポーツ映画というのはめちゃめちゃチャレンジングなことだと思うんですが、本当に青春と相まって、とてもいい映画になっています。観ている方の青春のひとかけら、ワンピースになることを願っています」と語るった。
続けて鈴鹿が「eスポーツの映画というのもありますし、青春映画としての完成度がすごく高いかなと思います。僕らの仲間の物語や、恋模様もあって。徳島の美しい景色の中、とてもいい映画になったなと思います。(サブタイトルの)”勝つとか負けるとかは、どーでも良くて”、ということで。勝負事も大事だけど、それ以上に得られるものも描かれている映画なので。さわやかな気持ちで、ワクワクしながら帰っていただけたら」とメッセージ。
そして最後に奥平が「日本初のeスポーツ映画ということで。僕自身、ひとりのゲーム好きとしてeスポーツの魅力を、映画を通して見せられるというのは本当にうれしいことだなと思っていて。劇中の3人って、普通に生きていたら関わることがなかったんだろうなという人たちだと思うんですけど、ゲームを通してこうやって仲良くなることができた。それはちょっと新しい世界だなと思いますし、その魅力を、映画を通して感じていただけたらなと思うのと、青春映画としても、本当にさわやかなものなので。さっき央士くんが言っていた通り、このサブタイトルがすごく今っぽいなと思っていて。とにかく映画を楽しんでいただけたら」とその熱い思いを会場の観客に向けて語った。
【eスポーツとは?】
コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称eスポーツ。ファン人口は年々増え続け、日本でも近い将来1千万人を超えると見込まれる。IOC(国際オリンピック委員会)主催の世界大会も開かれるほど、今や正式なスポーツとして世界が認めている。
【作品情報】
奥平大兼 鈴鹿央士
山下リオ 小倉史也 花瀬琴音
斉藤陽一郎 唯野未歩子 冨樫 真 山田キヌヲ / 三浦誠己
監督:古厩智之 脚本:櫻井 剛 音楽:遠藤浩二
主題歌:Cody・Lee(李)「イエロー」(Ki/oon Music)
協賛:コーユーイノテックス 岡谷エレクトロニクス ジャックス 制作プロダクション:ザフール
制作協力:吉本興業 配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ 製作:サードウェーブ ハピネットファントム・スタジオ
©2023 映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会
公式サイト
公式 X:@play_2024_movie
3.8(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開!
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