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「キャラクターが良い」スティーヴン・スピルバーグが映画『ゴジラ-1.0』を大絶賛した理由とは? 山崎貴監督のコメント紹介

text by 編集部

日本映画として初めて米アカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされた映画『ゴジラ-1.0』。同作を手がけた山崎貴監督が13日、自身のSNSを更新し、米国映画界の巨匠であるスティーヴン・スピルバーグとのツーショット写真と共に喜びの声を綴った。早速その内容を現地メディアWorldofReelを参考に紹介していく。

「キャラクターが良い」
スティーブン・スピルバーグが『ゴジラ-1.0』に賛辞を寄せる

(左から)山崎貴監督、スティーブン・スピルバーグ監督
左から山崎貴監督スティーブンスピルバーグ監督Getty Images

第96回米アカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされた、映画『ゴジラ-1.0』。本作の監督である山崎貴監督が、アカデミー賞候補者たちが集うノミニーズ・ランチョン(昼食会)にて、米国映画界の巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督と対面したことを13日にX(旧Twitter)で報告した。

山崎監督は「神様に会いましてん もうこんなのどうしたら良いの? しかもゴジラ3回観てくれてて。『キャラクターが良い』って言ってくれて、ゴジラのフィギュアも嬉しそうに貰ってくれて…」と投稿し、喜びの対面について綴っている。

『ゴジラ-1.0』は“娯楽映画の神様”からお墨付きをもらったわけだが、よく考えると、スピルバーグが『ゴジラ-1.0』を気に入ったという事実はそれほど驚くべきことではない。

なぜなら、映画『ゴジラ-1.0』には、『ジョーズ』(1975)や、映画『ジュラシック・パーク』(1993)といったスピルバーグ作品の影響がそこかしこに見られるからだ。

スピルバーグが『ゴジラ-1.0』に寄せた「キャラクターが良い」という評言は、具体的にどのキャラクターのことを指しているのか不明ではある。しかしながら、「3回も鑑賞した」という情報と照らし合わせてみると、躍動感のあるアクションシーンもさることながら、とりわけドラマパートに魅了されたのではないかと推測することもできるだろう。

アカデミー賞視覚効果賞にノミネートされた映画『ゴジラ-1.0』の予算は1200万〜1500万ドル(約17億〜約22億円)であり、同賞にノミネートされている作品の製作予算と比較すると低予算ではある。しかし本作は、映画視覚効果のVFXと実際に撮影した映像を組み合わせることで、突出したスペクタクルをものにしてみせた。

現在映画『ゴジラ-1.0』は、国内興行収入50億円となり、全世界興行収入は140億円突破した。今後もどこまでこの記録が伸びるのか関心が絶えることはしばらくなさそうだ。アカデミー賞授賞式は現地時間3月10日(日)に行われる。

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