続編では他の怪獣と戦う可能性も…映画『ゴジラ-1.0』山崎貴監督が続編に言及。成功の要因についても語る
映画『ゴジラ-1.0』を手掛けた山崎貴監督が、同作の続編作品についての考えを語った。山崎監督は、映画『ゴジラ-1.0』の世界観を保ちながら、ゴジラが別の巨大怪獣と対決するのを見たいと考えているようだ。早速現地メディア米Colliderを参考に、詳細内容を確認していく。
映画『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督が語る同作の魅力や続編製作への意欲とは?
映画『ゴジラ-1.0』は、昨年の邦画業界で最大のサプライズだったと言えるだろう。
監督を務めた山崎貴は、僅かな製作予算内で怪獣ゴジラの大規模な破壊シーンを実現。広島と長崎に投下された原子爆弾のメタファーをもちいた本作の映画としての魅力は容易には語り尽くせないほど深い。
この映画は、推定予算1,000万ドル(約15億円)から1,500万ドル(約22億円)で、全世界で1億600万ドル(約157億円)以上の興行収入を記録。
英Empire誌の取材に応じた山崎貴は、続編はまだ正式に決定していないものの、主人公・敷島浩一とヒロイン・大石典子の今後について「とても気になっている」と明かした。
山崎貴は「続編がどのようなものになるのか、ぜひ見てみたい。敷島の戦争が終わり、平和で穏やかな状態になったのは知っています。しかしそれは嵐の前の静けさであり、登場人物たちはまだ、自分たちに課せられたことを許されているわけではない」と語った。
初代がそうだったように、人類の敵として描かれた山崎貴版ゴジラだが、今後、ヒーロー的な役割を与えるために、続編では他の怪獣と戦わせる可能性もある。
これについて山崎は「怪獣対怪獣というシリアスなトーンに人間ドラマを絡ませた作品はこれまでなかったと思う。怪獣対怪獣の映画では、その巨大なスペクタクルにスポットライトとカメラを当てがちで、人間ドラマの要素から遠ざかってしまう」
「私は、人間ドラマと怪獣モノの間で起きていることの両方に意味を持たせ、ストーリー展開の面で、互いに影響し合えるようにする必要があった」と語っている。
つまり、映画『ゴジラ-1.0』では、ゴジラと人類のバトルを視聴者に見せるだけでなく、人間ドラマにもしっかりと焦点を当て、地に足のついたストーリーを生み出すことに手が尽くされている。これは間違いなく本作が成功した要因の一つだろう。
映画『ゴジラ-1.0』は、米国史上最も興行的に成功した日本の実写映画となったのみならず、コロナパンデミック以降、米国で最も稼いだ外国映画となり、過去24年間で米国で最も成功した外国語映画の一つになった。
続編では一体どんな作品へと変貌を遂げるのか、気になるところだ。
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