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「冬眠していた恐竜はいてもおかしくはない」
研究が進むにつれて明らかになる恐竜の謎

写真:武馬怜子
写真武馬怜子

―――恐竜は爬虫類だと考えていたのですが、何類に属するんでしょうか。

「難しい質問です(笑)学校では、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類と習いますよね。その中で恐竜は、爬虫類です。

ただ、そこからややこしくなるんですが…。まず鳥類は、恐竜なんです。で、恐竜は爬虫類だから、鳥類は爬虫類。というおかしな方程式ができるんです」

―――本当におかしな方程式になっていますね(笑)では、基本的には恐竜は爬虫類と考えて良いのでしょうか。

「爬虫類ですね。ただ生き残ったのが鳥類だったということです。いわゆる想像する爬虫類というよりも、鳥に近い、恒温生物で羽が生えていたり、鳴き声も鮮やかだったとか、今よりも鳥に近いものが混在した爬虫類です」

―――爬虫類ということは、変温動物になるのでしょうか。

「恐竜は、恒温(鳥類)と変温(爬虫類)の間を埋める生物なんです。爬虫類のように変温動物だったのが、ちょっとずつ鳥に近づいたんです。恐竜は本当に幅が広いですね(笑)」

―――ということは、寒冷期に入った際には、冬眠ができた恐竜もいたのでしょうか。

「今作の中で描かれた洞窟の恐竜は、避難なので冬眠ではないですが、していた恐竜はいてもおかしくはないと思います。ですが、冬眠は眠った後に起きるためのエネルギーが必要になってきます。その蓄えがないと難しいと思います」

―――マイプ、カルノタウルス、プエルタサウルスなど、今作に登場したゴンドワナの恐竜も、冬眠によって生き延びた生物がいたかもしれないと思っても良いのでしょうか。

「今作は超巨大恐竜だったので難しいです。小さい恐竜であれば可能かもしれませんが、今回は巨大すぎるので、どこで寝るんだという問題も出てきますからね(笑)」

(取材・文:タナカシカ)

【作品情報】
タイトル:恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!
監督:植田和貴
監修:小林快次
ナレーター:水瀬いのり
ヒゲじい:龍田直樹
制作:NHK エンタープライズ
映像提供:NHK
製作・配給:ユナイテッド・シネマ
ⓒ「恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!」製作・配給 ユナイテッド・シネマ
公式サイト

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