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アメリカメディアが紐解く本作の見どころとは?

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
C吾峠呼世晴集英社アニプレックスufotable

本作の前半は、既にテレビ放送され、配信も観られる「刀鍛冶の里編」第11話だ。多くの視聴者はこの物語をすでに視聴したことがあるだろう。しかしそれでも大きなスクリーンで本作を視聴することには、入場料を払うだけの価値がある。

炭治郎の家族を襲った鬼の半天狗―。彼らの戦闘は相変わらず激しい。鬼殺隊の主軸となる”柱”のひとり甘露寺蜜璃(花澤香菜)の流麗な動きから、陶磁器で作られた人形のような美しいキャラクターデザインなど、そのアニメーションの動きは見る者を驚嘆させる。

『鬼滅の刃』の強みはそのアニメーションにある。また、体の限界に達してもなお自分を追い込み続ける炭治郎の姿勢は、古典的な少年漫画の特徴かもしれない。炭治郎が半天狗に最後の一撃を食らわせようとする場面は、もはやその凄みに笑いが込み上げてしまうほどだ。

もちろん、前シーズンのフィナーレを知る者は、半天狗が生き残り、炭治郎の妹・禰豆子が太陽にさらされ死の危険にいる事を知っている。このシーンが大スクリーンで美しく流れ、炭治郎と禰豆子の旅がフラッシュバックする。この二人の冒険の集大成は、涙を誘うものだ。

鬼にとって太陽の光を浴びることは死を意味するが、鬼であった妹の禰豆子は太陽の光を克服するだけでなく、言葉を話すことができるようになる。これはとても感動的なシーンである。

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