非常に楽しい体験になると太鼓判
後半は「柱稽古編」の始まりを描く。刀鍛冶の里で見た出来事の直後からシームレスに物語は移行する。炭治郎は仲間の我妻善逸(下野紘)や嘴平伊之助(松岡禎丞)と再会し、柱たちは鬼舞辻無惨の次の一手に備える。
前半での緊迫した空間が一旦リセットされることにより、嵐の前の静けさを劇場で感じられ、素晴らしい気分転換になる。2つの異なるエピソードの間で束の間の平穏を感じることで、視聴者は終わったばかりの戦いと、これから起こる試練をきちんと処理することができるのだ。
『鬼滅の刃』は非常にテンポの速いアクション・シリーズなので、一息つける瞬間は常にありがたく、このような小さな瞬間はキャラクターをより輝かせる。善逸の混沌とした性格が、炭治郎の冷静な性格とぶつかり合い素晴らしいコメディを生む。そして柱が何故素晴らしいユニットなのか、その理由も徐々に見えてくるのだ。
柱稽古編のストーリーも非常にエキサイティングである。特に本作で視聴者を最も興奮させるシーンは蛇柱・伊黒小芭内(鈴村健一)と風柱・不死川実弥(関智一)の活躍を見られる部分だろう。彼らの戦闘はこれまでのシリーズには見られなかったものであり、その個性的な戦闘スタイルは視聴者を興奮させる。
『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』の出来栄えは、映画的体験を見事に利用し、同シリーズを大スクリーンで視聴することの素晴らしさを証明している。新シーズンの始まりである後半と、前半との2つの章が相まって非常に楽しい体験となるはずだ。
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