映画『ゴジラ-1.0』の続編は出るのか?
東宝のゴジラ映画シリーズで顕著なのは、ゴジラを別の巨大怪獣と戦闘させることで、より英雄的な存在として位置づけていることだ。
典型的な怪獣映画とは異なり『ゴジラ-1.0』では、キャラクター主導のドラマが中心であるため、これらの要素のバランスをいかにうまくとるかが問われる。このバランスは、山崎が特にこだわっているところだ。
「怪獣対怪獣というシリアスなトーンに人間ドラマを絡ませた作品はこれまでなかったと思う。怪獣対怪獣の映画では、その巨大なスペクタクルにスポットライトとカメラを当てがちで、人間ドラマの要素から遠ざかってしまう」
「私は、人間ドラマと怪獣モノの間で起きていることの両方に意味を持たせ、ストーリー展開の面で、互いに影響し合えるようにする必要があった」と山崎は語る。
映画『ゴジラ-1.0』は、その驚異的な興行成績を受け、アメリカ史上経済的に最も成功した日本実写映画となった。その上、パンデミック以降、米国で最も興行収入を上げた外国映画かつ、過去24年間で米国で最も成功した国際映画であり、その幅広い人気は国際映画への需要を浮き彫りにしている。
【関連記事】
迫力は歴代最強なのに…『シン・ゴジラ』を超えられないワケ。映画『ゴジラ−1.0』徹底考察&解説。忖度なしガチレビュー
『ゴジラ-1.0』の舞台が現代だったら…ゴジラに勝てる国はまさかの? ガチシミュレーション。軍事に精通するライターが解説
「ゴジラ人気はすでにピークを過ぎていた」山崎貴監督、不名誉なハリウッド版ゴジラ映画について語る。ゴジラの栄枯盛衰を解説
1 2