キャスト&監督によるコメント到着
山﨑果倫(やまざき・かりん)/藤野タエコ役
都楳監督が描く世界は、常に静かな熱気が立ち込めていて、包まれていくうちに自分の能動的な感情を思い出させてくれるような力があると感じます。そんな世界にタエコとして存在することができた経験は、私の生涯で忘れられない大切な宝物になりました。
この作品でタエコという人間を演じている間、自分の心の奥底にある枯渇と欲望といつも静かに見つめ合っていました。そして自分とは別の人間の人生を生きるということを初めて確かに実感ができた作品でした。全身全霊で臨んだ作品です。ぜひ受け取ってください。
【PROFILE】
1999年10月8日生まれ。愛知県出身。2015年 レプロエンタテインメント×Sony Music合同主催AD「DREAM GIRL AUDITION2015」合格し活動を開始。その後、舞台「ローファーズハイ 」(浅草九劇)での公演で演技経験を積みドラマ・映画への出演の機会が増加。近年の出演作にはドラマ「隣の男はよく食べる」(2023/テレビ東京)、映画『死体の人』(2022/監督:草苅勲)、映画『おとななじみ』(2023/監督:高橋洋人)、ドラマ「君に届け」(2022/Netflix)などがあり、2024年には主演映画『輝け星くず』(2023/監督:西尾孔志)が全国公開予定。今後の活動が注目される。
櫻井圭佑(さくらい・けいすけ)/松島ショウ役
松嶋ショウ役を演じました櫻井圭佑です。この映画はコロナ禍に若い世代のスタッフ・キャストを中心に制作された作品です。都楳監督ワールドの中で日々役として、また1人の自分として葛藤しながら撮影をした記憶が今でも鮮明に蘇ります。
撮影から少し時間が経過した今、こうして劇場公開できることを幸せに思います。より多くの方に劇場で見ていただけることを祈っています。
【PROFILE】
1995年10月16日生まれ、埼玉県出身。2016年に俳優としてデビュー。2019年ドラマ「初めて恋をした日に読む話」(2019/TBS)、2022年連続テレビ小説「ちむどんどん」(2022/NHK)などドラマ・映画を中心に活動。2019年より写真家としても活動を開始し、2023年西武渋谷企画「国内外で注目を集める写真家6名」に選出され、1ヶ月にわたり西武渋谷店に作品が展示された。また同年2月に全国公開された映画『君に幸あれよ』(2022/監督:櫻井圭佑)で初監督/脚本で長編監督デビューも果たすなど近年クリエイティブ方面における活動にも注目を集めている。
玉置玲央(たまおき・れお)/藤澤優一役
『夢の中』というタイトルは秀逸で、端的に、しかし確実にこの作品のありのままを表していると思う。最初に台本を読んだ際、掴みどころのない台詞のやり取りや人物描写をどう映像化するのだろうと思っていたが、都楳監督の作る画とその色味や風景のお陰で非常に美しい『夢』が立ち上がっていて驚きました。
そこに生々しく力強い俳優の演技が乗っかってるもんだから没入感も強烈で、これは台本を読むだけでは得られない感動でした。その感動を是非、皆様にも味わっていただきたいです。どうか一緒に『夢の中』へ行けますように。
【PROFILE】
1985年、東京都出身。劇団「柿喰う客」所属。2018年公開の映画『教誨師』(2018/監督:佐向大)で第73回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞受賞。主な出演作に、映画『夜を走る』(2022/監督:佐向大)、ショートフィルム『乗り遅れた旅人』(2018/監督:古波津陽)、舞台「ジョン王」(2020)、「パンドラの鐘」(2022)、「ゲルニカ」(2020)、「秘密の花園」(2018)、「Take Me Out2018」(2018)、大河ドラマ「光る君へ」(2023/NHK)、「大奥 Season2」(2023/NHK)、「風よあらしよ」(2022/NHK)、「おかえりモネ」(2021/NHK)、「恋する母たち」(2020/TBS)などがある。
山谷花純(やまや・かすみ)/根元アヤ役
アヤ役を演じさせて頂きました。初めてモデルという役柄を演じ、カメラのシャッターを切られる度に、本当の自分というものを削ぎ落とされる感覚になり新鮮でした。
タイトル通り。まさに夢の中を旅するかのような作品。正直、私の口から物語の説明をすることが今も難しい状態です。一人一人違った解釈があって良いのが映画だと思うので、皆様がどのような感想を抱くのか楽しみで仕方がありません。1人でも多くの方に見て頂けることを願っております。
【PROFILE】
1996年12月26日生まれ。宮城県出身。みやぎ絆大使。2007年エイベックス主催のオーディションに合格。翌年、ドラマ「CHANGE」(2008/CX)でデビュー。主な出演作に、「あまちゃん」(2013/NHK)、「FIAST CLASS」(2014/CX)、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022/NHK)、連続テレビ小説「らんまん」(2023/NHK)、『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(2018/監督:西浦正記)、舞台「ヘンリー八世」(2022)、ドラマ「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」(2024/NHK BS)、ドラマ「新空港占拠」(2024/NTV)など。主演映画『フェイクプラスティックプラネット』(2019/監督:宗野賢一)がマドリード国際映画祭2019最優秀外国語映画主演女優賞を受賞。
都楳勝(つうめ・まさる)脚本・監督
自分で自分の心に蓋をする事で自分を守っていらっしゃるあなた、いつかその蓋を上手にカパって開けてくれる人が現れますから、鍵は掛けずにいてください。最初は上手に歩けなくても、手を取り合って歩く道はいつもと違う景色に感じるでしょう。
真っ暗で道が分からなくなったらこの映画を観てください。灯が差す方へ辿り着いたら一緒に語らいましょう。そしてコッソリ教えてください。『夢の中』良い映画でしたよって。
【PROFILE】
1994年埼玉県生まれ。高校卒業後、地元に就職し5年間働くが、映画を撮りなさいと神のお告げを聞き上京。2015年ENBUゼミナールに入学し市井昌秀監督の元で映画を学び、在学時に短編2本、長編1本を監督する。卒業後、商業映画の助監督として、『あのこは貴族』(2020/監督:岨手由貴子)、『鯨の骨』(2023/監督:大江崇允)などの現場で経験を積み、2019年MOOSIC LAB 2019にて監督作『蝸牛』が短編部門でグランプリほか4冠を達成する。今作『夢の中』が商業デビュー作となる。
【作品情報】
『夢の中』
山﨑果倫 櫻井圭佑
アベラヒデノブ 金海用龍 森崎みのり
玉置玲央 山谷花純
脚本・監督:都楳勝
音楽:若狭真司 撮影:上野陸生 照明:佐藤仁 録音:五十嵐猛吏
美術監督:相馬直樹 衣装:中島エリカ ヘアメイク:藤原玲子 装飾:桑田真志
水中撮影:河瀬経樹 特機:後藤泰親 編集:岸川雄大
助監督:國領正行 制作担当:三谷奏 VFXスーパーバイザー:大見康裕
タイトル:田中佑佳 スチール:持田薫、北圃莉奈子、福田啓道
企画・プロデュース:菊地陽介
宣伝デザイン:鴨川枝理
企画・製作・制作プロダクション・配給:レプロエンタテインメント
配給協力:インターフィルム
2023年/日本/65分/カラー/ステレオ
©「夢の中」製作委員会
5月10日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
【関連記事】
もし現実にゴジラが襲来したら…世界はどうなる? 軍事に精通するライターがガチシミュレーション。映画『ゴジラ-1.0』論
『ドラゴンボール』に手塚治虫が嫉妬した理由とは…? 鳥山明の稀有な才能を5つのポイントで解説。偉大な漫画家の創造術を考察
なぜジブリ史上最大の問題作となったのか? 過去の宮崎駿作品との決定的な違いとは? 映画『君たちはどう生きるか』考察&解説