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「とてつもない映画」クリストファー・ノーラン監督× 山崎貴監督が対談! ノーラン監督が映画『ゴジラ-1.0』を絶賛

text by 編集部

原爆を作った男の伝記映画『オッペンハイマー』で、第96回アカデミー賞にて作品賞を含む7部門で受賞を果たしたクリストファー・ノーラン監督と、原爆投下の影響を物語った映画『ゴジラ-1.0』で、視覚効果賞を受賞した山崎貴監督の対談が実現。対談の内容を現地メディアScreen Rantを参考に紹介していく。

「とても興奮した」
“原爆”をテーマに製作された2つの映画

左から第96回アカデミー賞受賞した山崎貴監督、クリストファー・ノーラン、その奥さんで映画プロデューサーのエマ・トーマス
左から第96回アカデミー賞受賞した山崎貴監督クリストファーノーランその妻で映画プロデューサーのエマトーマスGetty Images

第96回アカデミー賞では、原爆の製造や開発を行い“原爆の父”と呼ばれた男の伝記映画『オッペンハイマー』と、核の恐怖を具現化した怪獣ゴジラが街を破壊する映画『ゴジラ-1.0』という、原爆に関わる2つの映画作品が受賞を果たした。

映画『オッペンハイマー』は作品賞を含む7冠を達成し、映画『ゴジラ-1.0』は他の作品と比較すると非常に少ない予算であったにも関わらず視覚効果賞の受賞を果たしている。

映画『オッペンハイマー』の待望の日本公開を前に、クリストファー・ノーラン監督と山崎貴監督は、映画『オッペンハイマー』の日本配給会社Bitters End.IncのYouTubeチャンネルにて対談し、お互いの作品について語り合った。

前述したように、ノーランは『オッペンハイマー』にて、原爆製造というアメリカの視点に焦点を当てた作品を扱い、山﨑は『ゴジラ-1.0』でその余波について扱っている。山崎監督は、意図的にこのように対置したわけではないが、自分の映画が映画『オッペンハイマー』の持つテーマと似ていることを認めている。また、ノーラン監督は、映画『ゴジラ-1.0』への賞賛を表明し、そのテーマ的な深み、キャラクター、歴史的背景などを褒め称えている。

ノーランは次のようにコメントしている。

「映画『ゴジラ-1.0』を観て、とてつもない映画だと思った。とても興奮しました。明らかに美しく、その仕組みはとても複雑なのです。とても刺激的な作品ですが、同時に、あなたの前作である『永遠の0』(2013)の精神を受け継いでいるようにも感じました」

「メインストーリーは怪獣ゴジラであるにもかかわらず、それを取り巻く問題や登場人物に深みがあり、娯楽的で刺激に満ちた作品でした。また、キャラクター造形の深さや歴史を感じられるところも含めて堪能しました」

一方の山崎監督も“原爆の父”と呼ばれた物理学者を描いた、映画『オッペンハイマー』について「パンドラの箱を開けてしまった人間が、どのような思いになっていくか、そして彼がどのような社会的立ち位置になっていったかということを、時系列を組み替えながら描いている。ハードなテーマなんだけどエンターテインメントになっているところがすごく面白かったですね。素晴らしい作品だと思いました」と語った。

この対談では、ノーラン監督と山崎監督がお互いの作品を賞賛し合っているのがわかる。

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