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続編『ゴジラ-1.0 2』で典子が
ビオランテになる可能性

©2023 TOHO CO., LTD.
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もしシリーズ第2作にて、映画『ゴジラ-1.0』の登場人物を復活させるのであれば、別の時代から物語をスタートするのではなく、前回の続きから物語を始めることが可能だ。もし前回の続きから始めるのならば、典子の首のアザが、一体何を意味するのかを視聴者に示し、典子をゴジラのような怪獣へとゆっくりと変貌させることができる。

典子はゴジラの持つ強い再生能力を持っており、その強大な力を持つ理由が既に存在する。典子の再生能力の異常さに周囲の人間が気づき、それには何か問題があることを示すような始まり方をするかもしれない。

映画『ゴジラ対ビオランテ』にて、英理加の魂がビオランテの中に宿るのと同様に、映画『ゴジラ-1.0』の続編でも、典子から生まれた何らかの怪獣の中に、典子の魂が宿るかもしれない。そうなれば、怪獣ゴジラと怪獣ビオランテという、両者とも、日本滅亡の危機をもたらす破壊力を持つ存在が登場することとなる。その戦いには、真のヒーローが存在せず、

怪獣に変貌した典子が自身の暴走をどれだけ制御できるかが鍵となるかもしれない。いずれにせよ、典子がゴジラとの争いに巻き込まれるのは避けられないのは確実だ。しかしながら、本作に別の怪獣を登場させ、続編『ゴジラ-1.0 2』を“怪獣”対“怪獣”の映画にすることは、前作のヒットの要因となった人間ドラマ要素を損なうこととなる。

ゴジラ映画は決して優れた人間ドラマで知られている訳ではない。しかし映画『ゴジラ-1.0』は、その物語と出演キャストにより、真に人間味のあるキャラクターと物語を生み出すことに成功した。怪獣との戦いがその素晴らしい人間ドラマから目を逸らすようなら、続編が登場しても前作の『ゴジラ-1.0』を超えるのは難しいかもしれない。

しかし同時に、ゴジラ史上最も好評を博した人間ドラマを持つ、怪獣ビオランテほど、次回のゴジラの敵にふさわしい怪獣はいないのも確かだ。典子が怪獣へと変化するのは、多くの登場人物の心を打つ、人間ドラマを生み出すに違いない。

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