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映画『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督が本格的に世界進出へ。ブラットピットらが所属するハリウッド最大エージェンシーと契約

text by 編集部

第96回アカデミー賞「視覚効果賞」を受賞した映画『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督が、映画、テレビ、音楽、スポーツなど、多岐にわたるエンタテインメント分野での代理業務を行っているハリウッドの最大手エージェンシー「CAA」と契約を交わした。今回は、その詳細内容を米Varietyを参考にご紹介していく。

アカデミー賞受賞の大ヒット作『ゴジラ-1.0』の監督である山崎貴がCAAと契約。

山崎貴
山崎貴Getty Images

ハリウッド最大手のエージェンシー「CAA」は、俳優ブラッド・ピットや、女優メリル・ストリープ、俳優レオナルド・ディカプリオなど、数多くのトップセレブリティをクライアントとして抱える、巨大クリエイティブ・アーティスト・エージェンシーである。

山崎監督が脚本、監督、VFXスーパーバイザーを務めた映画『ゴジラ-1.0』は、今月初めに開催されたアカデミー賞の視覚効果部門にて、日本作品として初のノミネートと受賞を果たした。

2023年に公開された、『ザ・クリエイター/創造者』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』、『ナポレオン』などの強豪を抑えての受賞となった。

また、監督として「視覚効果賞」を受賞したのは、映画『2001年宇宙の旅』(1968)のスタンリー・キューブリック監督以来、55年ぶり、史上2人目となった。さらに、映画『ゴジラ-1.0』は、外国語長編映画として全米興行収入歴代3位となっている。

予算たったの1,500万ドル(約22億円)であった本作は、生存者の罪悪感とゴジラに襲われたトラウマと闘う元特攻パイロット敷島康一(神木隆之介)を追ったものである。新しくできた家族のためになんとか生活を築くが、依然として悪夢に悩まされ、時には恐怖を現実から切り離すことができない。一方で怪獣ゴジラが再び目覚め、都市に大混乱をもたらす。

山崎は、クリエイティブな技術者集団として名高い映像制作会社の株式会社白組に所属している。白組は、これまでヒットを記録した作品として、映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(2010)、アヌシー映画祭に出品された長編アニメ映画『ルパン三世 THE FIRST』(2019)などがある。

山崎監督との契約は、CAAが国際的に顧客を拡大しようとしていることを印象付ける出来事である。ちなみにCAAの新しいクライアントには、山崎以外に、映画『落下の解剖学』(2023)でアカデミー賞で脚本賞を受賞したフランス人脚本家・監督のジュスティーヌ・トリエがいる。

今回の契約により、山崎貴がさらに世界に羽ばたく環境は整ったと言えるかもしれない。

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