「ぼくは何度か涙した。心を温めてくれる涙だった。」
原作小説「噓」作者・北國浩二よりコメントが到着!
本作の原作小説「噓」の作者である北國浩二より、劇場公開を祝うコメントが到着した。
「ミステリー作家が描く感動小説」として評価も高い「噓」は、2011年に発刊。2012年に河野プロデューサーが「噓」で描かれるテーマに深い感銘を受け、出版社に映画化の希望を伝えたところから、映画『かくしごと』プロジェクトが始まった。
河野プロデューサーは「最初に読んだ時は父と娘のストーリーに感動して、号泣してしまいました。しばらくして自分が出産した後にまた読み返したら、今度は主人公と少年の絆に胸を打たれました。いろんな世代の人に響く作品だと思い、ぜひ映画化したいと思いました」と作品の魅力を熱弁している。
河野Pから挙げられたいくつかの映画化の候補となる作品から「噓」を選んだ関根監督は、「読んでみたところ、これは個人的にチャレンジしたい題材だと思ったことが始まりです。虐待や老人介護などテーマが社会問題だから扱いたいというよりは、個人的に気になっていることとして、向き合ってみたいという気持ちを強く持ちました。僕はじいちゃん子で育ったんですけど、その祖父が認知症になってしまって。でも、当時、僕は中高生でしたが、その現実をよく分かってなかったんですよ。当時の僕がこういう本を知っていて、情報を得ていれば、あの時ああしてあげられたな、こうしてあげられたなって思いました。また、個人的に子どもへの、凄惨な虐待事件も気になっていたこともあります」と原作「噓」への想いを語った。
北國は本作について「『嘘』ではなく『かくしごと』の世界は、人がふだん隠している感情が露呈し、罪や愛、怒りや悲しみ、後悔と希望、そしてやさしさがあふれ出す世界だ。ぼくは何度か涙した。心を温めてくれる涙だった。」とコメント。杏の演技や、原作とは違うラストシーンについても絶賛のコメントを寄せている。
【原作・北國浩二コメント】
これは葛藤の物語。親子の絆、犯罪、介護、認知症、虐待など多様な要素が複雑に絡むなか、登場人物それぞれが苦悩のうちに葛藤する。なかでも主演の杏さんはその揺れ動く心を、また、母としての愛と決意を、さらには娘としての想いまで見事に表現し、惹き込まれる。小説と違うラストシーンには、この先千紗子と少年がどういう道を辿るのかと想像力を掻き立てられた。
『嘘』ではなく『かくしごと』の世界は、人がふだん隠している感情が露呈し、罪や愛、怒りや悲しみ、後悔と希望、そしてやさしさがあふれ出す世界だ。ぼくは何度か涙した。心を温めてくれる涙だった。
ひとつの“嘘”をきっかけに明かされていくそれぞれの<かくしごと>とは―。心揺さぶるヒューマン・ミステリー、『かくしごと』をぜひ劇場でご鑑賞いただきたい。
【STORY】
絵本作家の千紗子(杏)は、長年絶縁状態にあった父・孝蔵(奥田瑛二)の認知症の介護のため、渋々田舎に戻る。他人のような父親との同居に辟易する日々を送っていたある日、事故で記憶を失ってしまった少年(中須翔真)を助けた千紗子は彼の身体に虐待の痕を見つける。少年を守るため、千紗子は自分が母親だと嘘をつき、少年と暮らし始めるのだった。
ひとつの“嘘”からはじまった千紗子と少年、そして認知症が進行する父親の三人の生活。最初はぎこちなかった三人だが、次第に心を通わせ、新しい家族のかたちを育んでいく。しかし、その幸せな生活は長くは続かなかった。
許されないとわかっていても、なぜ彼女は嘘をついてまで少年を守ろうとしたのか。そして、このひとつの嘘から明かされていく、それぞれの<かくしごと>とは―。ラスト、彼女が知る真実に、あなたもきっと涙する。
【作品情報】
脚本・監督:関根光才
出演:杏 中須翔真 佐津川愛美 酒向 芳 / 安藤政信 奥田瑛二 ほか
原作:北國浩二「噓」(PHP 文芸文庫刊) 音楽:Aska Matsumiya 主題歌:羊文学「tears」F.C.L.S.(Sony Music Labels Inc.)
製作幹事:メ~テレ ホリプロ 企画・制作:ホリプロ 配給:ハピネットファントム・スタジオ ©2024「かくしごと」製作委員会
2024 年/日本/カラー/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/128 分/
公式サイト
@kakushigotofilm
6月7日(金)TOHOシネマズ日比谷、テアトル新宿他全国ロードショー
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