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『ドラゴンボール』に影響を与えた400年前の小説とは? 元ネタとコミックの共通点を徹底解説&考察。物語はそのまんま?

text by 編集部

約3兆円以上の売り上げを記録し、高い人気を誇る『ドラゴンボール』。生みの親である鳥山明は、中国の古典作品『西遊記』に多くのインスピレーションを得て、『ドラゴンボール』を作り上げた。今回は、両者の類似点やインスピレーションを受けたとされる内容の詳細を、現地メディア米Colliderを参考にご紹介する。

『ドラゴンボール』に受け継がれた『西遊記』の遺伝子

DRAGON BALL
ニューヨークで行われたドラゴンボールのイベントGetty Images

世界中で大人気の漫画『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空は、いまやあらゆる物語の中でも最も認知度が高いキャラクターの一人だ。悟空のトゲトゲしい特徴的な髪形や、鮮やかなオレンジの亀仙流の道着(アニメ初期では赤)、前向きで勤勉な性格などは、世界中のファンから愛される悟空の特徴である。

悟空の存在そのものが、決意の力と純粋な善の心の持つ強さを表すシンボル的存在だが、悟空を生み出す原典となった”彼”もまた、孫悟空と同様に愉快で魅力的な存在ということを忘れてはならない。

『ドラゴンボール』の起源は、中国の神話的な伝説、古典的な民話に遡る。ご存知の方も多いが、『ドラゴンボール』の生みの親・鳥山明は、そのストーリー性や、キャラクターデザイン、テーマの多くを中国の古典小説『西遊記』を基に作り上げた。

400年以上前に書かれた小説『西遊記』は、現代でも幅広くその影響を与え続けているが、鳥山明の『ドラゴンボール』からは『西遊記』らしさが隅々に見られる。両者の間には4世紀以上もの長い年月が存在するにもかかわらず、この2つの愛すべき物語には、それぞれを結びつける類似点やメタファーが多く存在するのだ。

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