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「TVシリーズと比べると、細かい描写も感じ取るものが多くなっている」
劇場版でしか見られないキャラクターの心情

©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会 
©金城宗幸三宮宏太ノ村優介講談社劇場版ブルーロック製作委員会

――TVシリーズと比べて、斬鉄の『バカなりのかっこよさ』が見えることは、劇場版にあたっての魅力のひとつですね。

「そうですね。TVシリーズを観ていた人も、ステーキ食べて『美味しい〜』くらいしか印象に残ってないんじゃないですか(笑)」

――そんなことないです!(笑)でもそのステーキのシーンは個人的にも印象に残っています。チームZの久遠渉が、チームを裏切って、凪、玲王、斬鉄の3人に取引を持ちかけ、全員から一蹴されるシーンですね。確かにステーキについてぶつぶつと言っていました。

「今回、劇場版でもステーキを食べて『美味しい』のシーンはありますよ! しかも新録です(笑)やはり場面の前後が描かれると少し演技も変わってきますので、TVシリーズと比べると、こういう細かい描写も感じ取るものが多くなっているのではないかなと思っています」

ーー今作、『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』の斬鉄を演じられて、1番印象に残っているシーンやお好きなシーンはどこですか?

「ステーキを食べるシーン!」

ーーそこは長セリフの心の声ではなく、ステーキなんですね(笑)

「心の声についてはだいぶ語らせてもらったので(笑)でも、凪とお風呂に入って、2人がどういう想いでこの“ブルーロック”に来たかという話をするんですが、個人的には、変人同士だからこそのシーンだと思っているので、是非注目してほしいなと思います。お風呂シーン好きの方にもおすすめです」

ーーいつも間違えて使っていますが、斬鉄は多くの名言を残すキャラクターです。特に興津さんが気に入っている迷言(間違っている名言)やセリフはありますか?

「斬鉄くん自身は、間違えているつもりはないんですけどね(笑)今回の劇場版で好きなのは、『レンジでチン』です。いや、レンジでチンは間違ってないですからね。多分、彼の中では、小粋なジョークと間違いが共存していて、全部まとめて『間違ってるよ』って言われることは、心外だと思っているんじゃないでしょうか。

序盤では、玲王に『バカ斬鉄』と言われるたびにイライラしていますから。これは個人的な考えですけど、ビシッと名言やジョークが決まったなっていう時は『最高だったよ』と褒めてあげたら、彼は大喜びするんじゃないですかね(笑)」

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