新キャストコメント到着
吉沢亮演じる五十嵐大のろう者の両親を演じるのは、母・明子役に忍足亜希子(おしだりあきこ)、父・陽介役に今井彰人。ろう者俳優として活躍する二人が溢れんばかりの息子への思いを見事に表現。
忍足亜希子は「私は五十嵐大さんの家庭とは逆の境遇で、私は生まれつき きこえない子供で、きこえる親から生まれ、きこえる世界で育ちました。自分は何者なのか孤独感や苦悩と葛藤しながらも、きこえる世界ときこえない世界を行き来するという、同じ立場だからこそ、とても共感しました。 コーダの世界をひとりでも多く知ってもらえる良い機会になれば見方も変わると思います」とコメント。
さらに、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでんなど個性豊かな俳優陣が脇を固める。才能あふれるスタッフ、キャストによって紡がれる誰もが共感する母と息子の物語が今年9月に新宿ピカデリー他全国公開となる。
【忍足亜希子(五十嵐明子役) Akiko OSHIDARI】
1970年、北海道千歳市生まれ。1999年に映画『アイ・ラヴ・ユー』で日本最初のろう者主演俳優としてオーディションで選ばれデビュー。同作で第54回毎日映画コンクール「スポニチグランプリ新人賞」、第16回山路ふみ子映画賞「山路ふみ子福祉賞」を受賞。その後も映画や舞台に出演の他、講演会、手話教室開催、執筆活動など、多岐に渡り活躍中。2021年には、夫で俳優の三浦剛との共書「我が家は今日もにぎやかです」を出版。近年作品は、映画『僕が君の耳になる』(21)、『親子劇場』(23)、NHK 土曜ドラマ「デフ・ヴォイス」(23)等。
《コメント》
「きこえない親から生まれ育ったコーダの五十嵐大さんの人生、撮影を通して私も親の気持ちで成長させていただきました。私は五十嵐大さんの家庭とは逆の境遇で、私は生まれつきこえない子供で、きこえる親から生まれ、きこえる世界で育ちました。
自分は何者なのか孤独感や苦悩と葛藤しながらもきこえる世界ときこえない世界を行き来するという、同じ立場だからこそ、とても共感しました。 コーダの世界をひとりでも多く知ってもらえる良い機会になれば見方も変わると思います。 呉美保監督をはじめ吉沢亮さんと共に五十嵐大さんの人生を歩みながら、沢山のことを学ばせていただきました。」
【今井彰人(五十嵐陽介 役) Akito IMAI】
1990年12月26日、群馬県出身。2009年に日本ろう者劇団へ入団。初代代表の米内山氏の師事の元、舞台「エレファントマン」(10)にて初主演で俳優デビュー。映画美学校のアクターズ・コース10期生。牧原依里・雫境共同監督『LISTEN リッスン』(16)、KAAT短編映像作品『夢の男』(22)主演、今井ミカ・今井彰人・草田一駿共同制作作品『湧動』(23)、今年3月に公開となった宮崎大祐監督『MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS』(24)等に出演。
【ユースケ・サンタマリア(河合幸彦 役) Yūsuke SANTAMARIA】
1971年3月12日、大分県出身。ラテンロックバンドのヴォーカル&司会者としてデビュー。俳優、司会者、タレントとして幅広く活躍。主な出演作に、映画『交渉人 真下正義』(05)、『あきらとアキラ』(22)、『沈黙の艦隊』(23)等。ドラマ「踊る大捜査線」(98~)シリーズ、「テセウスの船」(20・TBS)、大河ドラマ「麒麟がくる」(20・NHK)、「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」(22・NTV)、「新聞記者」(22・Netflix)、「モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~」(22・AmazonPrimeVideo)、「THE MYSTERY DAY~有名人連続失踪事件の謎を追え~」(23・NTV) 、「沈黙の艦隊シーズン1~東京湾大海戦~」(24・AmazonPrimeVideo)大河ドラマ「光る君へ」(24・NHK)等。呉美保監督作は『酒井家のしあわせ』(06)以来2本目の出演となる。
【烏丸せつこ(鈴木広子 役) Setsuko KARASUMA】
1955年2月3日、滋賀県出身。1979年6代目(1980年度) クラリオンガールに選出され、芸能界デビュー。映画 『海潮音』に出演し、女優としてのスタートをきる。五木寛之のベストセラー 『四季・奈津子』(80)の映画化で四姉妹の主役・奈津子役に抜擢され、映画初主演、圧倒的な存在感を示した。主な出演作は、『64』、『二重生活』、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16)、『教誨師』、『祈りの幕が降りるとき』(18)、『明日の食卓』 、『彼女』(21)、主演作『なん・なんだ』、『夕方のおともだち』(22)、ドラマでは、大河ドラマ「功名が辻」(06)、「砂の塔〜知りすぎた隣人」(TBS)、「隠れ菊」(NHK-BS)(16)、 連続テレビ小説「スカーレット」(19-20・NHK)等。
【でんでん(鈴木康雄 役) Denden】
福岡県出身。1980年『お笑いスター誕生!!』への出演を機に、1981年森田芳光監督の映画『の・ようなもの』で俳優の道へ。2011年、園子温監督の『冷たい熱帯魚』で、二面性のある連続殺人鬼役を演じ、多数の映画賞を受賞。その独特の存在感と持ち前のキャラクターは、どの役柄にもリアリティーを持たせ、映像作品にも欠かせない俳優として活躍している。近年の主な出演作は、映画『ある男』(22)、『仕掛人・藤枝梅安一二』(23)、『山女』、『ミステリと言う勿れ』(23)、ドラマ「緊急取調室」(14~・EX)、「アトムの童」(22・TBS)、連続テレビ小説「あまちゃん」(13)、「おかえりモネ」(21)(NHK)、大河ドラマ「おんな城主直虎」(17)、「どうする家康」(23)(NHK)、「THE DAYS」(23・Netflix)等。
【原作者・五十嵐大 コメント】
「ふたつの世界に挟まれ、まるで揺蕩たゆた うように生きるコーダについて説明するのは、いつだって難しい。だからこそ、理解してもらうことを諦めていた時期もありました。でも、社会は少しずつ前進していて、ようやく、コーダが抱える葛藤にも目が向けられるようになりました。子どもの頃の自分がいまの状況を目にしたら、『世の中は捨てたもんじゃないな』と思うかもしれません。
完成した映画は、想像を遥かに超えるものでした。コーダの苦しみが描かれつつも、そこにあるのは普遍的な親子の愛情です。きこえない母ときこえる息子がどんな愛情を紡いでいくのか、ひとりでも多くの方に観ていただけることを願っています。」
※原作本「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」について:『ぼくが生きてる、ふたつの世界』に改題し、幻冬舎文庫より近日発売予定。
【STORY】
宮城県の小さな港町、耳のきこえない両親のもとで愛されて育った五十嵐大。幼い頃から母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つが・・・。
【作品情報】
監督:呉美保 『そこのみにて光輝く』(14)、『きみはいい子』(15)等
主演:吉沢亮 『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズ等
脚本:港岳彦 『ゴールド・ボーイ』(24)、『正欲』、『アナログ』(23)等
原作:五十嵐大「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた 30 のこと」(幻冬舎刊)
企画・プロデュース:山国秀幸 『オレンジ・ランプ』(23)、『ケアニン』シリーズ等
手話監修協力:全日本ろうあ連盟
製作:「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会(ワンダーラボラトリー/博報堂 DY ミュージック&ピクチャーズ/ギャガ
/JR 西日本コミュニケーションズ/アイ・ピー・アイ/アミューズ/河北新報社/東日本放送/シネマとうほく)
©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
配給:ギャガ
公式サイト
公式X: @FutatsunoSekai_
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