現役Jリーガーが熱く語る『ブルーロック』の魅力とは? 横浜F・マリノス植中朝日選手に聞く、“プロ目線”の意外な楽しみ方
text by タナカシカ
『ブルーロック』シリーズ初となる映画『劇場版ブルーロック -EPISODE凪- 』が絶賛公開中。今回は、4月24日のACL準決勝で2ゴールを決めた、横浜F・マリノス所属の植中朝日選手にインタビューを遂行。プロサッカー選手から見た本作の魅力やプレーの解説、さらに楽しめる見方などを語っていただいた。(取材・文:タナカシカ)
「正直最初は『こんなの無理だよな』と思いながら観ていた」
―――今回は、第一線で活躍されている植中選手から見た『ブル-ロック』の魅力について伺えればと思います。植中選手は、元々、アニメや漫画をよく観られる方なのでしょうか?
「そうですね。僕、兄と姉がいるんですが、上2人が結構漫画が好きで、小さい頃から家に漫画がたくさんある環境だったんです。『ブルーロック』を読み始めたのも、兄貴に『面白いやつあるぞ。読んでみろ』って言われて、ちょうどその時、キャンプ中で時間もあったので一気に読みました」
―――お兄さんもサッカーをやられていたそうですが、やはりスポーツ系の漫画が多いのでしょうか?
「いや、そんなこともないです。『ワンピース』とかも大好きです。サッカー漫画に関しては、サッカーをやってない姉が集めてました。姉は、僕の試合は観に来ないんですけど、サッカー漫画は好きなんですよ。この間、地元である北九州でやったU-23の試合に、僕の人生で初めて観に来てくれました。ルール知ってるのかな?(笑)」
―――そうなんですね。今回、サッカーに詳しくない方に向けた企画ですので、植中選手のお姉さんが面白いと感じていただける記事になっていたら嬉しいです。本作は全員がフォワードという特殊な世界で、チームを組んで競い合っていきますが、実際に試合として成り立つものなのでしょうか?
「いや、正直最初は『こんなの無理だよな』と思いながら読んでましたね。伊右衛門という選手が、第一次セレクションでずっとキーパーやってくれるじゃないですか。彼もフォワードなんで、自分がゴール決めたいと思ってるはずなのに、チームのために全試合キーパーをやってくれるのを見て、ちょっと切ない気持ちにはなりました」