「僕からしたら『めっちゃ裏切るやん』って…」
『ブルーロック』の中で、1番テンションの上がったプレーとは
―――最初に『ブルーロック』を読み始めた頃は、少し違和感を感じることがあったんですね。ちなみにどの辺からハマったとかありますか?
「一応最初からです。まずどういう設定なのかを知らずに観始めて、フォワードしか出てこないということに興味を持ちました。今までのサッカー漫画とは全く違う感じで、新鮮だったので『なんだこれは!』というのが第一印象です」
―――チームメイトに『ブルーロック』を観られている方はいらっしゃるのでしょうか?
「長崎のチームに所属していた時は、キャンプで読んだのをきっかけにどハマりしていたので、『マジで読んだ方がいいっすよ!』って色んな人に勧めていました。でも、僕の語彙力がなくて実際に読んでくれた選手がいるか分からないです。特に、都倉(賢)選手にはずっと勧めてきたんですけど、結局読んでくれなかったです(笑)それはやっぱり僕の能力の低さです」
―――布教しきれなかったのですね(笑)植中選手がそこまで勧めた『ブルーロック』で1番テンションの上がったプレーはありますか?
「一番最初に、ボール鬼ごっこ(?)をするじゃないですか。タイムアップの時にボールを持っていた人が脱落する、『ブルーロック』の入寮テストです。そのラスト1秒で、主人公の潔世一が吉良涼介の顔面にぶち当てたプレーはテンション上がりました。
しかも、それまで潔と吉良は仲良くしていて、これからメインキャラになる予想までしていたのに…僕からしたら『めっちゃ裏切るやん』みたいな(笑)本当に衝撃的でした。でも、そのとき本人は無意識だったと言っていますけど、1番ライバルになりやすい人を落とすべきということを、一瞬で判断できる潔はすごいですね」
―――とても分かります。足を挫いたイガグリくんが隣にいたにも関わらず、その場の最上位ランクである吉良涼介を狙ったシーンですね。加えて、それが第1話というところも熱くなるポイントでした。
「多分あそこで潰しといて良かったですよね。あと、潔を信頼した上での行動かどうは分からないですけど、蜂楽が潔にパスを出す勇気にもグッときました。出したところで、潔がパスを受け取らなければ蜂楽本人が脱落していましたし、入寮テストの鬼ごっこは色々と衝撃でした」
―――植中選手から見て、読んでいて『さすがにこれは無理だろう』と思ったプレーや試合はありましたか?
「二次セレクションの全員が集まった時に、糸師凛がボールを1回蹴って、それにまた自分が蹴ったボールを当てるみたいな描写があったんですよ。しかも、1本目は柔らかい高軌道だったのに対して、2本目は低軌道のスピンカーブがかかっていて、どんだけ能力高いんだ…って思いましたよ。でも、そんな能力の高い技を、早くバトルで見たいと楽しみになりましたね」