ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 「私の色を引き出していただいた」映画『バジーノイズ』桜田ひよりインタビュー。『silent』再タッグ、風間監督との出会い » Page 4

「私が伝えたい演技はこれだ!」
ターニングポイントとなったドラマ『silent』風間監督との出会い

桜田ひより
写真Wakaco

ーーー桜田さんのキャリアを見ると、子役の頃から出演作が途切れることなく続いていますが、桜田さんにとってターニングポイントになった作品はありますか?

「これまで出演してきた作品はどれも素敵で、成長させていただいているので選ぶのは難しいのですが、ドラマ『silent』は、桜田ひよりの色を風間監督に引き出していただいて、個性が確立できたと感じました。『silent』に出演するまで、私自身の個性や色って何だろうと模索していたんです。でも『silent』の演技をきっかけに自分の感情を一気に吐き出すことができて、私が伝えたい演技はこれだ! というのが自分の中で明確になりました」

ーーー風間監督との出会いは大きかったんですね。監督の演出は厳しいですか?

「こだわりを強く持たれていて、演出には1本筋が通っていますし、アドバイスするときも1対1で話してくださり、演技がしやすい環境を作ってくださいます。基本、お芝居に対する考え方が監督と私は似ているのかもしれないです」

ーーー完成した映画はいかがでしたか?

「自分の出演作はうれしさと恥ずかしさがありますね。やはり自分が出演しているので、どこか恥ずかしいと思ってしまうんです。でもこの映画は、恥ずかしさよりうれしさの方が大きくて、一つ一つ丁寧に作り上げていったシーンが作品として完成したことの喜びは大きいです。特に自分が出ていないシーンは観客のひとりとして映画を楽しめました」

ーーー今回、清澄の部屋の窓を割ったり、清澄の音楽によって心が救われるシーンなど、コロコロと表情が変わる役を繊細に演じ分けられていました。ご自身で印象に残っているシーンや注目してもらいたい描写はありますか?

「清澄が音楽を作り、その周りを潮が歩いていく海辺のシーンと、一緒に音楽を作るという、予告でも使われていたシーンです。一方通行の思いが一本の線になり、お互いの内面と向き合っている甘酸っぱいけど切ないシーンになっています。観てくださる方によって捉え方が異なると思いますが、演じていて『形になった、うまくいった』と思えたので、ぜひ注目して観ていただけたらと思います」

ーーー最後に将来、俳優としてこうありたいなど、願望があったら教えてください。

「何歳になっても楽しんで仕事ができる俳優になりたいと思っています。何事にもちゃんと向き合って、でも遊び心は忘れずに、いつも無邪気に芝居ができたら幸せですね」

(文・取材:斎藤香)

【作品情報】
タイトル:バジーノイズ
原作:むつき潤「バジーノイズ」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
監督:風間太樹「silent」「チェリまほ」
music concept design: Yaffle
主題歌:「surge」 清澄 by Takumi Kawanishi(JO1) ©︎LAPONE Entertainment
出演:川西拓実(JO1)、桜田ひより、井之脇海、栁俊太郎
円井わん 奥野瑛太 天野はな 駒井 蓮 櫻井海音 馬場園梓 / 佐津川愛美 テイ龍進
製作:映画『バジーノイズ』製作委員会
制作プロダクション:AOI Pro.
製作幹事・配給:ギャガ
©むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会
公式サイト
公式X(旧Twitter)
公式Instagram

【関連記事】
【写真】 桜田ひよりの超絶かわいいショットたち。映画『バジーノイズ』桜田ひよりインタビューカット一覧
「無知だからこそできてしまうこともある」映画『走れない人の走り方』主演・山本奈衣瑠インタビュー。映画監督役に挑戦して
若葉竜也「映画界に一石を投じる作品になる」 映画『ペナルティループ』主演・若葉竜也、監督・荒木伸二監督インタビュー

1 2 3 4
error: Content is protected !!