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「まさか1年でこんなに沢山の映画を撮ることになるとは」
山下敦弘が考える映画監督の仕事

写真:武馬玲子

写真:武馬玲子

 

――今年は年始に『カラオケ行こ!』が、5月に『水深ゼロメートルから』と本作が公開されて、さらに7月にはアニメーション映画『化け猫あんずちゃん』(久野遥子と共同監督)の公開が控えています。デビュー当時、年に4本の映画を撮る監督になるという想像はされていましたか?

「まったく思っていませんでしたね。コロナ禍の影響もあって5年くらい映画が撮れなくて、これから年を重ねていくと撮れる本数も減っていくんだろうなと悲観的だったんです。それもここ1~2年で状況が変わって。この年になってまさか1年でこんなに沢山の映画を撮ることになるとは思いも寄らなかった」

――山下監督の作品は、ジャンルはさまざまですが、どの作品も見ている人を驚かせたいというプリミティブな欲望に貫かれているように思います。

「いや、ギミックは確かに使っていますが、驚かそうという意識はあまりないかも。むしろ、キャラクターを魅力的に映すことが映画監督の一番の仕事だと思っています」

――ギミックだけを際立たせるのではなく、ちゃんと人物を描くということですね。

「そうですね。正直ギミックだけならもっと上手い監督はたくさんいると思います。今回の場合は、生田斗真、ヤン・イクチュン、奈緒の3人をいかに面白く映すか、それだけですね。なので、3人がしっかり描けていれば、僕がメガホンを取った意味があったのかなと思っています」

(取材・文:山田剛志)

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