岡田義徳「シュールな面白さを追求している」
3人の素顔と関係性を垣間見る
――――今回の第2話では、塚本さんが「あいにく」っていうところを「わいにく」って噛んで発音したところ、それに気づいた佐藤さんが即座に突っ込む一幕もありましたね。
塚本「あれはアドリブだったかな。僕もすぐに気づいて言い直したんですけど、この現場は、そういう小さいトラブルも全部拾われちゃうんですよね」
佐藤「そうそう、みんな見逃さないんですよね。面白くなりそうなポイントを。普通だったらギリギリセーフでスルーするはずなんだけど、『ん?』ってなって、そこから広げていく」
―――だからこそやり取りにグルーブ感が生まれて面白くなるのかもしれませんね。「OMAKE OF THE THREE」と題されたコーナーもとても楽しく、見応えがありました。
佐藤「大丈夫でした?だって五円玉に爪楊枝を刺すだけだよ?(笑)」
――――はい(笑)、とても面白かったです。細かいところですが、佐藤さんが岡田さんの代わりに、5円玉を回す役をやってあげていたじゃないですか。あの辺から3人の関係性が垣間見えるなと思って、とても微笑ましかったです。
佐藤「全然覚えていない(笑)。でも、そこまで細かく観てくださってとても嬉しいです(笑)。確かにあのパートは脚本もテストもなしで、とりあえず、よーいドン、でアドリブでやってみるという感じで進めました」
岡田「そうだね。現場で思いついたことをとりあえずやってみるっていう感じで、シュールな面白さを追求しているので、3人も限りなく素に近いですね」
―――『THE3名様』がスタートしてまもなく今年で19年、お三方の出会いまで遡れば20年以上の月日が経ちます。
塚本「最初が『木更津キャッツアイ』ですね。2002年のドラマなので、もう22年前ですね」
岡田「もうすぐ四半世紀経っちゃうんだね」
塚本「最年少の僕も40歳を超えて、初老になってしまいましたから」
佐藤「よく考えたら、40過ぎのオッサンがファミレスに3人でたむろしてることって、日常生活であんまりないよね(笑)。10年前とかならまだわかるけど」
岡田「居酒屋だったら結構あるよ。新橋の飲み屋とか“レギュラー”がいるからね(笑)『この人、前もいた!』みたいな」
佐藤「確かに居酒屋ならあり得るなあ」