作中に描かれた3人の“別の世界線”
写真: 宮城夏子
―――初共演から22年経って、お3方も父親になられたわけですが、撮影の合間の雑談の内容も変わりましたか?
佐藤「自分で言うのも照れ臭いんですが、家族の話は自然と出てくるようになりましたね。“オレたちもこんな話をするようになったんだな”ってしみじみ感じてます」
岡田「健康の話とかね」
佐藤「そうそう。付き合いが長いからこそですけどね」
―――私自身、コロナ禍を経験したことで、人と人が集まって他愛のない話をすることの豊かさを実感したんですが、『THE3名様』はずっと昔からそのことを表現していたわけですよね。
塚本「今回の『THE3名様』は、友情にまつわる泣ける話が多いんですよ。オマエがそんなことを言うと、こっちはちょっとホロッときちゃうぞ、みたいな。19年目でようやく3人の絆に箔がついてきたのかもしれないですね」
―――そういう意味で、このドラマはフィクションではありますが、どこかドキュメンタリーを観ている気分にもさせられるから不思議です。
岡田「確かに。3人とも成長したなあ、って思いますもん。お互いに労りの心が少し出ているのかもしれないですね」