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山中瑶子監督が女性監督としての快挙達成! 映画『ナミビアの砂漠』第77回カンヌ国際映画祭、国際映画批評家連盟賞を受賞

text by 編集部

山中瑶子が監督と脚本を務めた映画『ナミビアの砂漠』が、2024年夏に公開される。この度、同作が第77回カンヌ国際映画祭にて、国際映画批評家連盟賞を受賞という快挙を達成した。さらに、山中監督と主演の河合優実らキャスト陣から喜びのコメントが到着した。

『ドライブ・マイ・カー』に続く快挙! 映画『ナミビアの砂漠』カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞受賞

©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
©2024ナミビアの砂漠製作委員会

映画『ナミビアの砂漠』が現在開催中の第77回カンヌ国際映画祭にて、女性監督としては最年少で国際映画批評家連盟賞を受賞する快挙を成し遂げた!

わずか19歳という若さで撮影、初監督した『あみこ』(2017)はPFFアワードで観客賞を受賞、その後第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待されるなど、各国の映画祭で評判となり、坂本龍一もその才能に惚れ込むなど、その名を世に知らしめた山中瑶子。

あれから7年、山中監督の本格的な長編第一作となる本作。主役に抜擢されたのは、2021年に公開された『由宇子の天秤』、『サマーフィルムにのって』の演技で数々の映画賞の新人賞を総なめにし、最近ではテレビドラマ「不適切にもほどがある!」でお茶の間でも話題沸騰、飛ぶ鳥を落とす勢いの新時代のアイコン、河合優実。公開当時学生だった彼女は『あみこ』を観て女優になりたいと思い、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行った。

そして遂に、その思いが叶えられた『ナミビアの砂漠』がカンヌで上映され、現地時間5月25日(土)に、カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞を受賞した。

国際映画批評家連盟賞は、FIPRESCI(国際映画批評家連盟)によって選ばれ、1946 年から授与されている賞で、過去にはヴィム・ヴェンダース監督『さすらい』(76)、『パリ、テキサス』(86)、スティーヴン・ソダーバーグ監督『セックスと嘘とビデオテープ』(89)、ケン・ローチ監督『リフ・ラフ』(91)、『大地と自由』(95)、アキ・カウリスマキ監督『ル・アーヴルの靴みがき』(11)など、錚々たる世界の名匠たちの作品も受賞している。

日本映画としてはこれまで小栗康平監督『死の棘』(90)、諏訪敦彦監督『M/OTHER』(99)、青山真治監督『EUREKA』(00)、黒沢清監督『回路』(01)、濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』(21)と5作品が受賞。『ナミビアの砂漠』の受賞は、濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』に続く快挙となった。※()は受賞年

5月17日「シアタークロワゼット」にて、2回の公式上映後には、現地・フランスのリベラシオン(Libération)紙は「間違いなく素晴らしい作品」と絶賛!

また、「俳優たちの的確な演技に支えられた魅力的な作品」-Letterboxd(フランスのレビューサイト)、「生々しくダイナミック。若き映画人にふさわしい作品」-FilmVerdictなど、続々と高評価なレビューがあがっていた。

国際映画批評家連盟からの受賞理由は下記の通り。

21世紀の日本を生きる登場人物たちの間に絶え間なく存在する距離を捉え、それらのイメージを通して、現代における神経多様性を大胆不敵に探究している。

授賞式には山中監督が登壇し、驚きと喜びのコメントを述べた。また、受賞を伝えられたキャストたちからも喜びのコメントが到着した。

なお、監督、役者それぞれの若き力でカンヌを沸かせた『ナミビアの砂漠』は今年の夏に日本で公開が決定している。

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