木ノ本嶺浩 「朝に人の叫び声みたいな音が聞こえて…」
撮影現場で起きた怖いエピソード
―――ホラーなどの撮影現場は逆に明るい、みたいな話を聞くことが多いですが、今回の現場もそんな感じだったのでは、という印象を受けます。
木ノ本「基本は明るかったよね」
出口「THIS MAN役の大山(大)さんがめちゃくちゃムードメーカーだったんですよ。あのメイク、2時間くらいかかるんですけど、1人で離れたところにある洗面所で待たされていたりして」
木ノ本「通りかかったスタッフさんとかが写真を見せてくれて、『見てください、いまこのあたりです』って」
出口「現状はこんな感じですって(笑)。それが面白くて(笑)」
―――逆に怖い体験などは?
出口「私、あったんですよ」
木ノ本「うそ、何それ」
出口「撮影で伊豆大島に行ったんですけど、キャリーバッグを持って行ってて。帰る前に片づけていたら閉まらなくなっちゃって。最悪!と思って、1度用事があって部屋を出たんです。そのあと戻ってみたら、『000』にしていたはずのバッグの鍵の番号が『222』になってて。
誰も部屋に入るわけないし、私も触っていないし、もし当たっちゃったんだとしても『222』にはならないじゃないですか。だからそれが怖くて……」
木ノ本「そういえばそんなこと話してたね。僕が怖かったのは、朝に人の叫び声みたいなのが聞こえて」
出口「え、知らない!」
木ノ本「前の晩にみんなでご飯を食べてて。(渡辺)哲さんや津田(寛治)さん、中山功太さんもいらっしゃって。中山さんはやっぱりお話がめちゃくちゃ面白くて、せっかくならと中山さんの都市伝説を聞く会が催されたんです」
出口「怖い話が大丈夫な人は監督の部屋に集まりましょうって。楽しかったですよね」
木ノ本「楽しかった。で、その朝明けて子どもの泣き声みたいなのが聞こえて、なんだろう?と思って民宿の人に聞きに行ったら『あれ、キョンですよ』って。めっちゃ怖かったですね」