不気味な演技に大苦戦した役作りについて
写真:宮城夏子
―――荒木さんが演じた島田蓮人の役作りはどのようにされましたか? キャラクターについて教えてください。
「僕が演じた蓮人は、少し大人ぶっていて、リーダーシップをとりたがるタイプです。台本を読んだとき、友だちがワイワイ騒いでいても、ひとりクールに振る舞っているような印象があったので、そこを意識してお芝居に生かしました」
―――清水監督から、蓮人役についてどのような指示がありましたか?
「監督はセリフの言い回しなど、言いにくかったり、アイデアがあったりしたら言ってほしいとおっしゃっていたので、いろいろ相談しながら蓮人を作り上げていきました。劇中に出てくる『あのコのウタ』のシーンなどでは、細かく指示していただいたのでとても助かりました」
―――『あのコのウタ』は、DNA を引き継ぐ『ミンナのウタ』でも恐怖の象徴として登場しました。本作にもリンクしているそうですね。
「はい。僕は『あのコのウタ』が流れるシーンのジワジワと近づいてくる恐怖感が大好きなので、本作にも登場すると聞いてワクワクしました。でも、撮影では不気味さを醸し出しながら歌うことができず、何度かやり直しになったくらい苦戦して…難しかったです」