ホラー映画とは思えない明るい撮影現場
写真:宮城夏子
―――共演者は荒木さんと同世代の方が多かったと思いますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
「とても賑やかでした。撮影合間にみんなでゲームやって盛り上がったり、蒼井旬くん(阿部大樹役)のお腹が鳴っただけで、山時聡真くん(前川タケル役)と僕が耐え切れず大爆笑したり。学校の休憩時間みたいに明るい雰囲気で、『本当にホラー映画の撮影現場なのかな?』と思っていました(笑)」
―――これまで出演されてきた作品と比べて、ホラー作品ならではの撮影などありましたか?
「現場によって違うかもしれませんが、僕はこれまで怖いシーンの演出はあとからCG処理していると思っていたんです。でも本作の現場は、キャストとスタッフが力を合わせてひとつひとつ作り上げていました。特に、あのコ役の穂紫朋子さんが、人間技とは思えない奇妙な動きを熱演しているのを目の前で見たときは、本当に感動しました」
―――これまでいろんな作品に出演されていますが、本作では初めて体験することも多かったようですね。
「そうですね。撮影現場に入る前にスタッフの方から、『特殊メイクなど準備に時間を要するので、俳優チームは待ち時間が長くなる場合もあります』と言われていたのですが、本当にその通りでした。特殊メイクも近くで見るとやはりすごかったですし、スタッフさんたちがお客さんを怖がらせるためにとことん追及しているんだと伝わってきました。あ、初めての経験といえば、本作で初めて口から泡を吹きました(笑)。血のりのシーンは演じたことがあるので勝手がわかっていたのですが、泡の作り方など新鮮だったので、いい経験をさせていただきました」