求む、Jホラー界の新星
写真：武馬怜子
――清水監督は2021年からホラー映画の一般公募コンペティション「ホラー映画大賞」の選考委員長を務められています。今回の作品をはじめ、さまざまな角度から「新しいコワさ」を追及されている清水監督ですが、今後のJホラー界にはどのような期待を抱かれていますか。
「近年、『ミッドサマー』（2019）や『MEN 同じ顔の男たち』（2022）、『イノセンツ』（2021）のように、ジャンル的にホラーに分類できるか分からないけどとにかく怖いとか、物語や心理描写も含めてよくできている作品が世界中で制作されていますよね。
ただ、翻って国内をみてみると、Jホラーと呼ばれた20数年前からいまいち脱却／進化できていない印象があって、どうしても誰かの、何かの真似ごとになっているような印象があります。そもそもＪホラーって言葉すら逆輸入ですし。なので、今後は、ホラー？ って呼んでいいのか、ジャンルなんて分からないけどとにかく面白くて怖いという、新感覚の才能や斬新な作品が生まれることを期待していますし、自分も負けてちゃいけない…と思っています」
――ありがとうございました。
（取材・文：司馬宙）
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