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「横浜流星さんの目の芝居を研究していました」
役者としての今後の展望

写真:wakaco

写真:武馬怜子

―――今回は岡部さんとの共演がいい経験だったようですが、これまでのキャリアで影響を受けた俳優さんはいますか?

「横浜流星さんですね。前から好きな俳優さんではあったのですが、短編の映像作品MIRRORLIAR FILMS Season5『MIMI』(2024)で共演させていただき、生で横浜さんのお芝居を見られたのは良かったです。横浜さんは目だけで芝居ができる方なので、目の芝居を研究していました」

―――共演する俳優さんからストレートに受ける芝居の力は、いい影響を与えているんですね。

「やっぱり、演技派の俳優さんのお芝居を目の前で見られるのは喜びです。実際にお芝居でやり取りができたらもっと嬉しいし、現場に行かないとわからないことがたくさんあると感じています」

―――岡部たかしさん、横浜流星さんなど憧れの俳優さんと共演して、自分もこうなりたい、こういう芝居をしてみたいという将来的なヴィジョンが見えたのではないですか?

「役者同士の掛け合いが中心のお芝居をやってみたいです。ドキュメンタリーみたいな感じのリアルな世界観の中、セリフのキャッチボールで成り立つような作品。完全に作り込まれたフィクションの世界とは真逆の究極のリアリズムの世界でとことん芝居をしてみたいですね」

―――では最後にこの映画を楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。

「『マンガ家、堀マモル』は、思いを素直に伝えられないマモルが、過去を振り返り、封印していた思いを蘇らせていく姿を描いています。思っていることを伝えられないことって、誰にでもあると思うんです。そういう人にこそ見ていただきたい。マモルが秘めていた思いを少しずつ伝えていく姿は『あなたの想いを伝えてもいいんだよ』と、背中を押してくれると思います。ポジティブな気持ちになれる映画だし、ほっこり心が温かくなってくれたらうれしいです」

(取材・文:斎藤香)

【作品情報】

『マンガ家、堀マモル』
2024年8月30日(金)公開
配給:NAKACHIKA PICTURES
コピーライト:©2024「マンガ家、堀マモル」製作委員会
出演:山下幸輝 桃果 宇陽大輝 斎藤汰鷹 竹原千代 岡部たかし 坂井真紀
三浦貴大 占部房子 竹中直人
監督:榊原有佑 武桜子 野田麗未
原作:seta
主題歌:seta「さよなら僕ら」
エンディングテーマ:槇原敬之「うるさくて愛おしいこの世界に」

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