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ずっと一緒だけど全然飽きない。『映画 THE3名様Ω これってフツーに事件じゃね?!』佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史、鼎談

text by 山田剛志

深夜のファミレスで3人の男が、他愛のない会話を繰り広げるだけの脱力系コメディとして話題を呼んだドラマ『THE3名様』シリーズ。2年ぶりの新作となる映画『映画THE3名様Ω~これってフツーに事件じゃね?!~』が8月30日(金)に全国公開される。佐藤隆太さん、岡田義徳さん、塚本高史さんのスペシャル鼎談をお届けする。(取材・文:山田剛志)

佐藤隆太「悩んでいた時期があった」
シナリオづくりのブレイクスルーとなったのは?

写真:Wakaco

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―――今年の5月に配信がスタートしたドラマ「THE3名様Ω」では、エピソード選びからお三方が関わっていたとのことでした。今回の映画も同じように進めていったのでしょうか?

佐藤隆太(以下、佐藤)「同じです。ドラマ「THE3名様Ω」と今回の映画は、同時進行で準備をして、撮影も同じタイミング。会議では、両方の企画について話し合っていたと思います」

岡田義徳(以下、岡田)「会議では『この2つのエピソードを繋げたら映画にできるよね』とか『こっちのエピソードはドラマ向きかも』なんてことを話しましたね」

―――本作の脚本が上がってきた時、どのような印象を持ちましたか?

佐藤「実は、こんなこと言うのもアレなんですけど、今回のゴールというか、どのように着地するのが一番気持ち良いのかと悩んでいた時期があるんです。そんな時に、原作者のまこちん先生がものの2日間くらいで、映画の結末部のエピソードを描き上げてくださったんですよ。それも漫画にして」

―――作品として発表する用にではなく、お三方のため、ひいては映画のために石原先生がオリジナルエピソードを文字ではなく漫画にして描かれたわけですね。

塚本高史(以下、塚本)「僕らがわかりやすいように漫画を描いてくれたんです」

佐藤「最も重要な最後のエピソードをね。漫画という形だからこそ、まこちん先生の熱量がバンバン伝わってきました。僕ら3人はそれを同じタイミングで読んだんですけど、読み終わるなり『これで行けるね』って満場一致」

岡田「映画としてちゃんと1本の筋が通ったな、ちゃんと形になるなって確信を持てた瞬間でした」

塚本「ちょっと感動したよね。隆ちゃんが言ったように、それまで僕も不安だったんですよ。ちょっと乗り上げてるなっていうムードは感じていて。オチの部分も含め、映画という長尺で『THE3名様』を見せるためには、もう何ピースか足りないなと。どうしようか…と思っていた矢先に、先生から原稿が送られてきて『これでいくしかないでしょう』ってなって。嬉しかったですね」

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