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尚玄×MEGUMI×松浦りょう共演。殺人事件の遺族と加害者の葛藤と救済を描いた問題作『赦し』ポスタービジュアルが解禁

text by 編集部

娘を殺された元夫婦と加害者の女性の葛藤を描き、魂の救済、赦しというテーマに挑んだアンシュル・チョウハン監督の最新作「DECEMBER」(原題)の邦題が『赦し』に決定。同作は2023年3月18日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開される。併せて同作のポスタービジュアルも解禁された。

©2022 December Production Committee All rights reserved

7年前に高校生だった娘の恵未をクラスメートに殺害されて以来、酒に依存して現実逃避を重ねてきた樋口克のもとに、裁判所からの通知が届く。懲役20年の刑に服している加害者、福田夏奈に再審の機会が与えられたというのだ。

大切なひとり娘の命を奪った夏奈を憎み続けている克は、元妻の澄子とともに法廷に赴く。しかし夏奈の釈放を阻止するために証言台に立つ克と、つらい過去に見切りをつけたい澄子の感情はすれ違っていく。

やがて法廷では夏奈の口から彼女が殺人に至ったショッキングな動機が明かされ、澄子は裁判から身を退くが、復讐の殺意に駆られた克はある行動を起こすのだった……。

人間は犯した罪からもう一度生き直せるのか─? 気鋭のインド人監督アンシュル・チョウハンによる重厚な裁判劇

本作のメガホンを執ったアンシュル・チョウハンは、長編第2作の『コントラ』(19)では、エストニアのタリン・ブラックナイト映画祭でグランプリ、北米最大の日本映画祭ジャパン・カッツで第1回大林賞を受賞したインド出身の気鋭監督。

国内外で注目度が高まっている監督が、これまでの作風を一変させ、重厚でリアリスティックな語り口を披露した『赦し』は本格的な裁判劇でもある。

法廷における裁判官、弁護士、検察官、証人のやりとりを臨場感たっぷりに描出し、スリリングな展開と、登場人物たちが抱く不安、迷い、痛みをシンクロさせた濃密な映像世界から目が離せない。

怒りと憎悪の呪縛に囚われた主人公、克を演じるのは、フィリピンの巨匠ブリランテ・メンドーサと組んだ主演作『義足のボクサー GENSAN PUNCH』が記憶に新しい尚玄。

元妻の澄子に扮するのは、第62回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞した『台風家族』『ひとよ』などで多彩なキャラクターを演じてきたMEGUMI。深い喪失感を共有しながら、対照的なベクトルで裁判の成り行きを見つめる元夫婦の複雑な思いを表現。

さらに、澄子の現在の夫を演じるオリエンタルラジオの藤森慎吾、裁判長役を毅然と体現した真矢ミキがドラマに厚みを与える。そして、夏奈役に抜擢された松浦りょうのキャスティングも見逃せない。

映画デビュー作「渇き。」など独特の存在感を示してきた新進女優が、本作における最大の発見としてあらゆる観客を驚嘆させるだろう。

この度解禁されたポスタービジュアルでも、何かを強烈に訴えかけるような眼差しの夏奈の表情のアップのみが配されるという、邦画には珍しく他キャストが排されたデザインとなっており、タイトルの“赦し”とどう繋がっていくのか想像を掻き立てられるインパクトの強いポスタービジュアルとなっている。

【STORY】
かつて17歳の少女だった夏奈は、同級生の少女を殺害した。あれから7年、20年の刑を受けた夏奈に再審の機会が与えられ、釈放される可能性があると連絡を受けた被害者の父・克と、別れた元妻・澄子。二人はともに法廷に赴き裁判の経過を見守ることになるが・・・。

当時の裁判では殺害にいたる経緯を話すことなく、検察の請求のままに刑が確定した夏奈。再審請求は、被害者の親二人の心を大きく揺さぶっていく。7年が経っても決して薄れることのない彼女への怒りと憎しみは、周りを巻き込みながら大きく変転をしていくのだった。

加害者の夏奈だけではなく、まるで囚人のように「娘を殺されたこと」への怒りから逃れることのできない、かつての親たち。そこから人はどうやって一歩進んでいくのか?

【作品情報】
監督・編集:アンシュル・チョウハン
出演:尚玄、MEGUMI、松浦りょう、生津徹、藤森慎吾、真矢ミキ
プロデューサー:山下貴裕、茂木美那、アンシュル・チョウハン
脚本:ランド・コルター
製作プロダクション:KOWATANDA FILMS、YAMAN FILMS
©2022 December Production Committee. All rights reserved

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