ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 「脚本を読んで100%僕だと思いました」映画『HAPPYEND』栗原颯人、日高由起刀が語る、心に残った監督の言葉とは? » Page 5

「監督と俳優の関係じゃなくて、友達だよ」
空音央監督の言葉と俳優としての今後

写真:武馬怜子

写真:武馬怜子

―――お2人から見て空音央監督はどのような方ですか?

日高「今回の映画は音央さんが7年間もの時間をかけて準備していた作品で、ずっと仲良くしていた仲間たちと撮る、ということは参加した当初から聞いていたので、友情を大切にする方なんだなという印象は最初からありました。僕らに対しても『監督と俳優の関係じゃなくて、友達だよ』っていう風に伝えてくださったんです」

栗原「友達として包み込んでくれる感じがありました。現場の雰囲気が温かかったのも、音央さんが監督だったからこそ、というのがあると思います」

―――お2人とも今回の映画で初めて演技に挑戦されたわけですが、映画やドラマの見方も変わったかと思います。今のお2人が目標にしている役者さんはいますか?

栗原「僕は『HAPPYEND』に参加するまで、映画っていう表現にそこまで触れてこなかった人生だったんです。撮影が終わって『俳優になろう』と思ってから色んな作品を観ているんですけど、好きな俳優を見つけられる段階までまだいけていないなっていうのが正直なところです」

日高「僕も同じですね。最近、2人で一緒に住みはじめたんです。それで面白い作品を共有し合って、勉強している段階なので、特定の誰かにフォーカスするのではなく、“いろんな作品を見たい”という気持ちが今は強くて。とはいえ、お互い『こういう表現者になりたい』というビジョンは明確にあるので、今後役者をやっていく上で、いい出会いがあれば、と思っています」

―――お2人の今後の活躍も楽しみです。ありがとうございました。

(取材・文:山田剛志)

【関連記事】
「27年間、僕の中には小さな『箱男』がずっと住んでいました」映画『箱男』主演・永瀬正敏、単独インタビュー
「内面に入っていったら全世界と繋がっている」映画『箱男』石井岳龍監督、単独インタビュー。幻の企画が実現したワケ
「自分の演技を見るのは嫌だった」東出昌大、役者人生を振り返る。独占ロングインタビュー【前編】桐島からクリーピーまで

1 2 3 4 5
error: Content is protected !!