随所に光る友近のキャスティングの才能
友近・モグライダー芝の軽妙なトークに沸く会場。写真:武馬怜子
そして、上映後は、西井監督・友近・芝の三者によるトークイベントへ。友近が、「西井監督なら夢を叶えてくれるかもしれない」という思いから企画を持ち込み、監督が休職して制作にとりかかったことなど、撮影秘話が披露された。
「もう『やりたかったのはこれなのよ!』と思ってずっと楽しかった、本当に。それを映像化してくれる人なんてなかなか出会えないから」
また、本作を語る上で欠かせないのが、友近自ら行ったというキャスティングだ。「昔からキャスティングプロデューサーをやりたくて、勝手にドラマや映画のキャスティングをしていた時代があった」という友近は、まずストリップ嬢役に時東ぁみを指名。続いて、「見た目が俳優っぽい」という理由から、モグライダーの芝を相棒にオファーしたという。
指名を受けた芝は、友近が演じる黛京子を「100点満点の見た目」と評価。さらに、自身も視聴者から「船越英一郎さんとか、古尾谷雅人さんとか、何人か、南原(清隆)さんっていう人もいましたけど(笑)」と、自分の見た目を語っていた。
そして、観客からの質問で次回作について聞かれた友近は、自身がレギュラー番組を持っているという沖縄でやりたいと回答。「あんまり沖縄の2時間サスペンスって見たことないですよね。でも、崖めっちゃ多いんですよ(笑)」というと、客席は笑いに包まれていた。