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映画『銀河鉄999』のりんたろう監督最新作。山中貞雄に捧げる映画『鼠小僧次郎吉』上映決定! キャラデザは大友克洋が担当

text by 編集部

サイレントからトーキー初期にかけて活躍した名監督・山中貞雄。その代表作のひとつ「鼠小僧次郎吉-江戸の巻」を、映画『銀河鉄999』(1979)などで知られるアニメ監督・りんたろうが「山中貞雄に捧げる漫画映画『鼠小僧次郎吉』」としてサイレントアニメーション化させた。11月23日(土)よりユーロスペースにて公開される。

日本アニメ史に刻まれる名作を一挙上映

©2023 M2/GENCO/MIYU
©2023 M2/GENCO/MIYU

 本作の上映に合わせ、現存する数少ない山中作品の中から『丹下左膳余話 百万両の壺』(1935)、『河内山宗俊』(1936)、『人情紙風船』(1937)の同時上映が決定した。

 また、【りんたろう自選作品集】として、『カムイの剣』(1985)、『幻魔大戦』(1983)といったメインストリームな作品から、『48×61』(2004)、『オサムとムサシ』(1994)、『火の鳥 鳳凰編』(1986)など、スクリーンでは滅多にお目にかかれないオルタナティブな作品まで、アニメ史に刻まれる名作も上映される。

 あわせて公開されたキービジュアルは、りんたろう監督自らデザインしたものだ。月夜に躍動する鼠小僧の姿と、ディレクターズチェアに座り、仲間内から「ロングロングアゴー」と親しまれた長い顎と無精髭を蓄えた山中貞雄の姿が描かれている。

 その他、公開されている劇中写真は下記リンクからチェックしてほしい。

【写真】大友克洋がキャラデザを務めた劇中カットはこちら。映画『鼠小僧次郎吉』」劇中カット一覧

【イベント概要】

【りんたろう MEETS 山中貞雄】上映作品 11/23(土)〜29(金)
『丹下左膳余話 百万両の壺』(1935)
『河内山宗俊』(1936)
『人情紙風船』(1937)

【りんたろう自選作品集】上映作品 11/23(土)〜12/6(金)
『カムイの剣』(1985)
『幻魔大戦』(1983)
『迷宮物語』(1987)
『火の鳥 鳳凰編』(1986)
『48×61』(2004)
『オサムとムサシ』(1994)

【ストーリー】

 江戸八百八町が夜の闇に包まれると屋根裏でガサゴソとする奴が現れる。大富豪から富をいただき貧しい庶民にばら撒く義賊、ご存じ鼠小僧次郎吉。夫に先立たれ、小さな我が子と辛い日々を送る町人お鈴。そんなお鈴を利用して鼠小僧の正体を暴こうとする梵字安五郎と長五郎。罪を憎んで人を憎まず、経験と勘で補物名人と謳われる岡っ引き勘右衛門。江戸の街を舞台に繰り広げられる哀愁を誘う人間ドラマ映画監督山中貞雄はそんな夢をみている…。

【作品情報】

脚本:山中貞雄
脚色/監督:りんたろう
キャラクターデザイン:大友克洋
作画監督・キャラクターデザイン:兼森義則
音楽:本多俊之
プロデューサー:丸山正雄/真木太郎/Emmanuel-Alain RAYNAL /Pierre BAUSSARON
キャスト:小山茉美
日本・フランス合作/2023年/23分/制作会社スタジオ M2・ジェンコ・Miyu Productions
©2023 M2/GENCO/MIYU
公式サイト

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