岡田結実「演じられただけで光栄」
役との共通点について
―――各々の役柄で、自分自身と共通する部分はございますか?
八村「ユウと共通しているところは、どん底の人生を味わいながらも、下剋上精神があるところでしょうか。結構、負けず嫌いで勝ち気なところですかね」
―――ユウというキャラクターは、鑑賞する前、弱気な青年をイメージしていたのですが、なかなかの強気キャラですよね。
八村「そう思います。あんな騒動に巻き込まれていても、何とかしようと立ち向かうんですから。でも、僕だったら、やっぱり、舞台となっているシェアハウスからは逃げますね。さすがにユウほどの勝ち気はないです(笑)」
―――キリシマ役の栁さんは、いかがでしたか?
栁「キリシマとの共通点と言うには、語弊があるかもしれませんが、彼は、人を使ったゲームを楽しんでいるわけです。僕はもちろん、そういうことをしたことがあるわけではないのですが、人間、どこかしらにそういう願望はあるんではないかと、演じながら感じましたね。やっちゃいけないこと、最悪なことに手を染める好奇心、蓋を開けたら、誰しもこんな一面もあるんだろうなと」
―――キリシマという人物の闇が伝わってきます。
栁「そう思ってもらえたら嬉しいです。でも、キリシマのようなことをやっては絶対に駄目ですよ(笑)」
―――岡田さんはメグミ役に対して、いかがでしたか?
岡田「まず、伝えたいことは、あんなに愛らしい人を演じられただけで光栄だということです。自分と通じる部分と言うか、演じていてハッとしたのは、『人のことを受け止めるのと、人に流されることは違う』ということですかね。メグミはどちらの側面も持ち合わせているので、彼女の心境の変化を物語の流れの中で捉えていただけたら、幸いです」